その日が来る前に、2
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#456 [愛華]
「………お、白石じゃん。
久しぶり。元気だったか?」
直純くんはそう言って笑った。
いつもどおりの、
ほんとにいつもどおりの笑顔。
「元気…………だったよ」
「……はは。また泣いてんのか。
てゆーかさ、酸素マスクって
なんか邪魔くさ…………」
:10/12/01 23:03
:840SH
:.AxXMTAc
#457 [愛華]
'
ガタン………
椅子が倒れる。
あたしは直純くんに抱き着いてた
「ちょ……白石………」
「……………………」
:10/12/01 23:05
:840SH
:.AxXMTAc
#458 [愛華]
「あの、白石……苦しい……」
「なんだその態度は!!
アッサリしすぎでしょ!!
もっとためてよ!!ばか!!」
「あ、すいません…………」
抱きしめる手が震える。
なにもなかったかのような再会
なにをあんなに迷ってたの?
あぁ…………涙が止まらない。
:10/12/01 23:08
:840SH
:.AxXMTAc
#459 [愛華]
「心配かけて、ごめんな?」
大切な人がすぐそこにいる。
大切な、友達が。
これが、隆則が守りたかった
直純くんという存在。
「………おかえりなさい」
「えー……ただ今戻りました」
日の光が少しだけ足元を、
あたしの道を照らしてくれた。
:10/12/01 23:16
:840SH
:.AxXMTAc
#460 [愛華]
'
何度も何度も願った。
隆則が願った直純くんの幸せ。
隆則、わかるかな?
あなたの願いが私の願いなの。
隆則。私は今でもまだ好き。
でもきっと、いつか、
この傷が癒えて。
:10/12/04 13:24
:840SH
:fdl99JMc
#461 [愛華]
もし、隆則じゃない大切な人が
あたしが愛するひとができて。
隆則もそんなひとができたら。
また笑って会えるかもしれない。
「あのときは幸せだったね」
そう言って笑えるかもしれない。
今も幸せだよ、って。
:10/12/04 23:12
:840SH
:fdl99JMc
#462 [愛華]
そのときあたしは涙を流す。
嬉し涙だったらいいなぁ。
たくさんの人に出会って
たくさんのものを愛して
あたしは、生きたい。
あわよくば、ずっとずっと。
もっと長く。
あたしはそんな夢を見る。
:10/12/04 23:15
:840SH
:fdl99JMc
#463 [愛華]
隆則。
言いたいことはたくさんあるよ。
でもきっと伝えきれないね。
また、春がきたよ。
あなたと出会った季節が。
桜が咲いて、散る季節が。
:10/12/04 23:19
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:fdl99JMc
#464 [愛華]
-直純side-
:10/12/04 23:20
:840SH
:fdl99JMc
#465 [愛華]
「うぉー!!すげー桜!!」
「ちょっと直純くん。そんなに
乗りだして落ちないでよね」
「いっそ落ちればいいのに……」
「てめ、梓。今なんつった!?」
「いっそ落ちればいいのに。」
「そのまま繰り返すな!!」
桜が、散りはじめた季節。春。
:10/12/04 23:23
:840SH
:fdl99JMc
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