その日が来る前に、2
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#486 [愛華]
あたしの家から歩いて5分。
そこに隆則の家はある。
昔はそこに行くのが楽しみで
楽しみで仕方がなかったっけ。
「梓ー、これ隆ちゃんに届けて」
リビングで昔のアルバムを見て
いると、お母さんにそう言われ
から揚げを差し出された。
…………いいにおい。
:10/12/06 14:18
:840SH
:AVjEAaMQ
#487 [愛華]
「タカに届ければいーの?」
「うん。つまみぐいしないでね。向こう行ってからたべな」
「んー……わかった……」
あたしはホカホカのからあげを
袋にいれ、玄関をでた。
もうすっかり春。
上着はもういらないや。
:10/12/06 14:22
:840SH
:AVjEAaMQ
#488 [愛華]
あれから1ヶ月。
隆則と那佑の別れから。
二人ともまだお互いに好きな
くせに。
その別れにどんな意味があるの?
あたしにはちっともわかんない。
きっとずっとわかんないんだ。
:10/12/06 14:25
:840SH
:AVjEAaMQ
#489 [愛華]
そこには二人しか理解できない
様々な想いが交差していて。
あたしには止める力もなくて。
那佑が倒れた次の日。
あたしはタカに詰め寄った。
那佑を傷つけたことが許せなくて
どうしようもなく許せなくて。
でも………タカも苦しかったよね
那佑を傷つけた自分を1番責めたのは…………タカ。
:10/12/06 14:30
:840SH
:AVjEAaMQ
#490 [愛華]
それからちょくちょくタカに
会いに行ってるけど、
タカは抜け殻みたいで。
妙に元気ぶってるみたいで。
ピンポーン
「………わ!!梓か!!」
「久しぶり。母さんからおかず
おすそ分け。上がっていい?」
:10/12/06 14:36
:840SH
:AVjEAaMQ
#491 [愛華]
「おー助かるわ。誨もいるぞ」
そういってタカは笑った。
あ、ちょっと元気になったみたい
あたしがからあげを温めなおしていると、風呂あがりの誨さんが部屋からでてきた。
「あ、梓ちゃん来てたんだ」
「から揚げありますよー」
:10/12/06 14:41
:840SH
:AVjEAaMQ
#492 [愛華]
「マジで?ラッキー!!」
誨さんはから揚げを2個も
口に放り込んだ。
なんでもおいしそうに食べるな…
「お前食べすぎ。残せよ」
「だって久々の肉だしさー」
よかった。少し元気みたいで。
ちょっと安心したな。
:10/12/07 14:01
:840SH
:kzDtIACQ
#493 [愛華]
食べ終わると、誨さんはソファに横になって、そのまま
眠りについてしまった。
「誨のやつ、起きないな……」
タカはそういってあくびした。
寝てないのかな?
「ん?梓、そっちの袋は??」
「あ、これ?」
タカはあたしが持ってきていた
もうひとつの袋を指さした。
:10/12/07 23:30
:840SH
:kzDtIACQ
#494 [愛華]
「これはね………直純のだよ」
タカの顔色が変わった。
あたしがあの日から聞きたくて
聞きたくて仕方なかったこと。
「タカ………後悔してないの?」
:10/12/07 23:34
:840SH
:kzDtIACQ
#495 [愛華]
「………本題はそっちかよ」
ふーっと息をはく。
「答えて。後悔してる?」
「してるに決まってんじゃん」
………やっぱり。
:10/12/11 18:59
:840SH
:wGC9P6l.
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