その日が来る前に、2
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#548 [愛華]
「………学園祭じゃないよ?」

「ん?なにが?」

隆兄は不思議そうに俺を見た。


そう。6年振りに会ったのは…
学園祭じゃない。



「ほんとはクリスマスん時に
会ってるんだよ?俺ら」


「……………えぇ!?」

⏰:10/12/17 21:52 📱:840SH 🆔:JGd1mE7k


#549 [愛華]
「隆兄、なんか知らんけど
すっげ酔ってたから………」

「ぜ………全然覚えてねぇ…」

だろうな。



「……俺、隆兄を憎んでるわけ
じゃないから。もう違うよ」

「え……なにそれ。憎めよ」

「憎まない。俺は………

隆兄がうらやましかった」

⏰:10/12/18 00:04 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#550 [愛華]
俺の欲しいものを持ってる。

うらやましくて、うらやましくて
仕方なかったんだ。




「………ひとつ聞いていい?」

「なに?那佑のこと?」


「…白石と別れたのは俺の為?」

⏰:10/12/18 00:08 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#551 [愛華]
答えは知ってる。
でも確かめたい。

隆兄は……嘘をつくだろうか。




「………違うよ」

「嘘つくなよ」

「嘘じゃない」


いや、嘘だろーが。
思い切り未練たらたらのくせに。

⏰:10/12/18 00:15 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#552 [愛華]
「……なぁ、直純」

「なんだよ?」



「那佑の、側にいてやってな」


胸が、痛んだ。




針で刺されたみたいに。


でも隆兄は……
もっと痛かっただろ?

⏰:10/12/18 00:19 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#553 [愛華]
「……俺も白石の側にいたい」

「そか?そんならよかった。
那佑はさみしがりやだけど…

お前が思ってるより強いから。」


うん。でなければきっと
隆兄との別れは乗り越えられ
なかっただろう。


「那佑と………いつかまた会う」

⏰:10/12/18 00:26 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#554 [愛華]
その言葉は、隆兄自身が自分に
言い聞かせてるみたいだった。


「那佑の病気のことは?」

「梓から聞いた」

「ん。なら安心」

安心って…………
ほんと、最後まで俺と白石の
心配しかしてねーじゃん。



「話は、それで終わり」

⏰:10/12/18 00:29 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#555 [愛華]
「終わり?」



「直純が1番好きなやつと
絶対に幸せになれ。絶対に」


隆兄の瞳は強くて、鋭くて。



「当たり前だろ。隆兄もな」


だから俺も、それに応えるように
強く、強く答えた。

⏰:10/12/18 00:33 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#556 [愛華]
ひどいことをしてるかもしれない

好きあってる二人を引き離して


それでもいい、と思う。


隆兄の願いを無駄にしたくない。

なんてのはきれいごとかも
しれないけれど。

梓は「そのままでいい」と
言ってくれたから。

わがままでいよう。

⏰:10/12/18 00:36 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


#557 [愛華]
「………遊びに来いよ」

「うん。金なくなったら行く。
隆兄今、なにやってんの?」

「大学行きながらバイト」

「そっか……」


近いうちに、また会いたい。





隆兄は、俺の兄さんだから。

⏰:10/12/18 00:40 📱:840SH 🆔:AYlUKGrk


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