その日が来る前に、2
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#47 [愛華]
直純がぽつりと言った。
涙は枯れ果てていた。
「………天国、だよ。きっと
今ごろ笑ってる。だから心配しなくていいんだよ」
「うー……」
直純は声だけを出した
涙は、枯れ果てていた。
:10/10/10 12:00
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#48 [愛華]
「父さん……母さぁん……」
「大丈夫だよ。…………大丈夫
兄ちゃんが守ってやるから」
絶対、守ってやるからな。
あの日俺は心に誓ったんだ。
直純を絶対に守る。
直純の幸せを、守り抜くって
だからもう 泣かないでくれ
:10/10/10 15:31
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:03QSLv5k
#49 [愛華]
直純と庭から帰ると、ロビーに
じいちゃんとばあちゃんがいた
……………ん?隣に誰か……
見たこともない顔だ。
60歳くらいの……おじいさん。
「………ばあちゃん」
:10/10/10 17:06
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:03QSLv5k
#50 [愛華]
「あ、隆則。直純……」
「誰、そのおじさん」
「あ、この人はね……」
おばあちゃんは言いにくそうに
言葉を濁らせた。……なんだ?
「……隆則。この人は父さんの
父さん………お前のもう一人の
じいちゃんなんだよ」
……………………じいちゃん。
:10/10/10 17:09
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#51 [愛華]
父さんが憎んでいた、じいちゃん
会ったことのない、じいちゃん
この人が父さんの 父さん。
「………初めまして、隆則くん、直純くん。弘樹じいちゃんです」
「初め、ま………して」
声が出ない。
父さんに…………似てる。
:10/10/10 17:18
:840SH
:03QSLv5k
#52 [愛華]
「あの、先程の話ですが……」
「隆則と直純にはこちらから
話しますので……それに今日に
話さなくてもよいのでは?」
「………わかりました。」
そういうと弘樹じいちゃんは
ロビーの奥へ行ってしまった。
「………信じられないよ。
自分の息子が亡くなったっていうのに今こんな話………」
:10/10/10 19:06
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#53 [愛華]
なに?なんのはなし?
「ばあちゃん………」
「……大丈夫だよ。隆則と直純はじいちゃんとばあちゃんがずっと一緒にいるからね」
その言葉でわかってしまった。
あのひと………俺と直純を
引き取りにきたんだ。
今まで会ったこともないのに?
:10/10/11 15:33
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#54 [愛華]
………嫌だ。
「………俺、嫌だよ」
拳をぎゅっとにぎりしめて
なるべく冷静に俺は言った。
直純の手を握る方にも力が入り
直純は不安そうに俺を見た。
「隆則………」
「直純と離れることになったり
すんのも絶対にやだからな」
「…………隆兄?」
:10/10/11 16:29
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#55 [愛華]
神様。なんでもいい。誰でもいい
もう大切な人を奪わないで
たとえ道を踏み外したとしても
俺には守らなければならないものがあるんだ。
守らなければならない幸せがあるんだよ。
絶対にこの手は離しちゃ駄目だ。
そう誓ったんだよ。
:10/10/11 19:09
:840SH
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#56 [愛華]
′
その三日後
俺達の運命は決まってしまった
あの時、あの瞬間、
あの手を離さなければ
:10/10/11 19:12
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