その日が来る前に、2
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#656 [愛華]
「まぁ、ちゃんとしろよ!!」
ちひろは後ろ姿で手をふりながら
出ていった。
俺…………なにやってんだろ。
暗い室内で、水道の水滴が
落ちる音が響く。
:10/12/26 21:55
:840SH
:G5R.aRfw
#657 [愛華]
長いため息をつきながら、
ゆっくりと目をつむる。
久しぶりに会った那佑の姿。
目に焼きついて、消えない。
「………ダセーな、俺」
月が綺麗な夏の始まりの日。
また運命が動きはじめた。
:10/12/26 21:58
:840SH
:G5R.aRfw
#658 [愛華]
、
「よいしょっ」
段ボールを2個、ついでに袋を
片手に5個かついで、走る。
「ちょっと那佑…大丈夫?」
梓が心配そうにあたしに言う。
心配しすぎだよなぁ……梓は。
:10/12/27 23:19
:840SH
:qvb/ZXhc
#659 [愛華]
「大丈夫なわけないだろーが」
「あ」
抵抗するひまがないうちに、
あたしの手から段ボールと袋が
奪われてしまった。
「持ちすぎ。男だっていっぱい
いんだからもっと頼れよ」
「うん!ありがとう」
あたしは隆則に微笑んだ。
:10/12/27 23:26
:840SH
:qvb/ZXhc
#660 [愛華]
あれから1週間。
バイトにも慣れてきた。
隆則とも、上手く話せるように
なったし笑えるようにもなった。
でも………バイトに隆則が
いることを直純くんには
話してはいない。
話したらきっと……止められる。
卑怯だけど、それがいやだから。
:10/12/27 23:29
:840SH
:qvb/ZXhc
#661 [愛華]
それでもやっぱり、隆則を
見ると少しつらい。
でもこの辛さを乗り越えたい。
きっとまた強くなれるから。
「じゃあ隆則!ばいばーい」
「ん。気をつけてな〜」
:10/12/29 20:33
:840SH
:jT.Vrocs
#662 [愛華]
「那佑。バイト大分慣れたね」
「うん。楽しいね」
「あのさ……」
梓は言いづらそうに言う。
………なんだろ?
「……直純に、まだ言わないの?
バイトにタカがいること…」
「……………」
:10/12/29 20:36
:840SH
:jT.Vrocs
#663 [愛華]
「直純きっと怒るよ。隠してて
ばれたら……きっと怒るよ」
「わかってるよ。でもバイト
やめたら……隆則会う理由が
なくなっちゃうじゃん」
「那佑……………」
「あたしはいつか直純くんと…
梓とあたしと隆則で。みんなで
笑いたいの。それが夢なの。
時間がないかもしれないから。
だから………」
だから。もう少し待って。
:10/12/29 20:44
:840SH
:jT.Vrocs
#664 [愛華]
きっと話すから。
直純くん。待っていて。
そして、事件は起きた。
:10/12/29 20:50
:840SH
:jT.Vrocs
#665 [愛華]
「………んー…」
「那佑、顔色わるいね。
病院行こう。一回帰ろう」
「いや…薬飲んだから、ちょっと休めば平気………」
「だめ。次体育だから、それが
終わったら帰ろう。それまで
保健室にいて。絶対に」
梓………お母さんみたいだな。
なんて言ったら怒るだろうか。
最近、また体調が悪くなって
きてしまった。………つらい。
:10/12/30 00:10
:840SH
:g/TYES8.
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