その日が来る前に、2
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#112 [愛華]
「……明日、直純くんに会う。」

「………え?あ、……そうだな」

「会って聞く。6年間の間に
何があったのか。
隆則の………罪ってなんなのか」


私がするべきことじゃない。

でも見て見ぬふりなんて無理。

だから真実が知りたいんだ。

⏰:10/10/17 15:47 📱:840SH 🆔:B1fA5OV.


#113 [愛華]
「………でも……」

「直純くんは…あたしの友達。
最初は嫌いだったんだけどね、
今は同じ傷を持った友達なの。

同情なんかじゃなくって。

わかりあえる友達でもあるの」

だから聞かなくちゃ。
直純くん。あなたの傷の原因。
隆則も直純くんも………
両方が傷つかなくちゃいけないなんて間違ってるよ。

⏰:10/10/17 15:51 📱:840SH 🆔:B1fA5OV.


#114 [愛華]
「………わかっ………た」

隆則は俯いた。

あたしは隆則をぎゅうっと
抱きしめた。

大丈夫なんだよ。
あなたは間違ってなんかないよ

そう伝えたくって

ただ、ぎゅうっと抱きしめた。

⏰:10/10/17 15:53 📱:840SH 🆔:B1fA5OV.


#115 [愛華]
隆則。どうしてこの手を

離さなくちゃならなかったのか

わからなかったよ。あの時は。

ただ好きで

でも、それだけじゃだめだった。


もう一つの別れは

すぐそこに迫っていたんだ。

⏰:10/10/17 15:58 📱:840SH 🆔:B1fA5OV.


#116 [愛華]





次の日。送別祭二日目。


あたしはいつもより早く学校へ行った。じっとしてられなかった。


「あれ、那佑はやくない?
もう着替えてるしー」

急に話し掛けられたので
びっくりして振り向くと、
そこには梓がいた。

⏰:10/10/17 23:29 📱:840SH 🆔:B1fA5OV.


#117 [愛華]
「あ、おはよう梓。昨日は
ちょっとね……」

「てゆーか!!昨日勝手に帰っちゃったでしょ??大変だったんだよー。休憩から帰ってきた直純くんもなんか様子変だし…」


ドキッとした。


「………梓」

「ん?なに?」

⏰:10/10/18 10:08 📱:840SH 🆔:psFE4SWM


#118 [愛華]
「……直純くんってさ……
隆則の弟だって……知ってた?」

「………え?」

梓はありえない、という顔をした
どうやら梓と直純くんは、小さい頃面識があるらしい。

当たり前といえば当たり前か…


「だって……直純は今………
ずっと会えなくて………」

「………梓。話、きいて」

⏰:10/10/18 11:01 📱:840SH 🆔:psFE4SWM


#119 [愛華]
あたしは梓に全て話した。

昨日、隆則から聞いたこと全部。


梓は泣きそうになりながら聞いていてくれた。



「…………そっか。やっぱり
直純だったんだ…。6年間って
長い時間なんだなぁ………
あたし、全然気づけなかったよ」

⏰:10/10/18 11:04 📱:840SH 🆔:psFE4SWM


#120 [愛華]
周りはガヤガヤと準備を始めている。あたしと梓は教室の隅で邪魔にならないよう話していた。


「……直純がいなくなってから
隆則は本当に落ち込んでた。
音信不通になってからケンカをするようになったんだよね」

「え…っ隆則がケンカするようになったのって…直純くんが原因だったの?」

「本当の原因はね。表向きは隆則のお父さんお母さんの死が原因ってことになってるけど」

⏰:10/10/18 20:45 📱:840SH 🆔:psFE4SWM


#121 [愛華]
「え?表向き?意味わかんない」

「つまり、そういうこと」

あたしはさっぱりわからなかった

「…タカはなかったことにしたの
直純への罪悪感にずーっと苦しんだ末、直純を探すことを諦めて罪悪感から逃れた。
………タカが罪悪感感じることなんて……なんにもないのにね」

⏰:10/10/18 20:52 📱:840SH 🆔:psFE4SWM


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