その日が来る前に、2
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#335 [愛華]
「隆兄に…………会わなきゃ」


俺はつぶやいた。
白石が去ったあとの部屋で。



なんでもいいから話したい。
憎しみとか、そんなの全部抜きに
して。
隆兄と話したい。


白石が手に入らなくたっていい。
たまに笑顔が見られればいい。

ぜいたくなんて言わない。

⏰:10/11/22 20:32 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#336 [愛華]
人のぬくもりは心を溶かす。


あぁ………綺麗事だけどさ。
でもそんな言葉がぴったりだ。



会いに行こう、隆兄に。


憎しみとか苦しみとか全部
ぶちまけて。


そして最後に笑えたら


それが本当のハッピーエンドじゃないかよ。

⏰:10/11/22 20:37 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#337 [愛華]
-隆則side-

⏰:10/11/22 20:38 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#338 [愛華]
「直純くんが会いたいんだって」


那佑からその言葉を聞いた時。
俺はどんな顔してただろうか。


ただ、夢の中にいるみたいな。

今日という日まで
夢の中に出てくる直純の姿は
いつも俺を睨んでいたから。


だから信じられなかった。

直純が………俺に会いたい?

⏰:10/11/22 20:41 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#339 [愛華]
「今日、学校に来たんだ。
詳しくはわからないけどね、
明日、隆則に会いたいって」

「直純は俺を………」

「あたしもよくわからない。
でもなんらかの変化はあった
んだと思う。

直純くんの口から……聞いて」


怖い。
情けないけど………


怖くてたまらない。

⏰:10/11/22 20:45 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#340 [愛華]
「隆則!!」

那佑に怒鳴られびくっとする。


「直純くんがどんな気持ちで
隆則に会うの決めたと思う!?
隆則がそんなんでどうするの!」

心の中にかかっていた霧みたいな
ものがゆっくり晴れていく。

お前は魔法使いみたいだ。
存在だけで俺に勇気をくれる。

⏰:10/11/22 20:48 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#341 [愛華]
「あたしはここで待ってる。
だから…………

直純くんとふたりで帰ってきて」


直純と、ふたりで。


あの約束を、誓いを。
果たすんだ。




『絶対会いに行くからな!!』

⏰:10/11/22 20:50 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#342 [愛華]
「………おぅ。いつまでも
こんな状態ごめんだっつの。
こんなのは性にあわねぇ!」

「…………うん!!」


ちょっとだけ不安はあるけど
でも大丈夫だ。大丈夫。


次は、笑顔で会える。


笑顔で会う。


そのつもりだった。

⏰:10/11/22 20:54 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#343 [愛華]
-直純side-

⏰:10/11/22 22:52 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


#344 [愛華]
「………なんか変な感じ」

鏡に映った自分はひどく
幼く見えたのは気のせいかな。


今日、俺は隆兄に会う。


前にも会ったのに。


ちゃんとした形で会うのは
これが初めて。

6年振りなんだ。

⏰:10/11/22 22:55 📱:840SH 🆔:dT1tHja6


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