その日が来る前に、2
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#341 [愛華]
「あたしはここで待ってる。
だから…………
直純くんとふたりで帰ってきて」
直純と、ふたりで。
あの約束を、誓いを。
果たすんだ。
『絶対会いに行くからな!!』
:10/11/22 20:50
:840SH
:dT1tHja6
#342 [愛華]
「………おぅ。いつまでも
こんな状態ごめんだっつの。
こんなのは性にあわねぇ!」
「…………うん!!」
ちょっとだけ不安はあるけど
でも大丈夫だ。大丈夫。
次は、笑顔で会える。
笑顔で会う。
そのつもりだった。
:10/11/22 20:54
:840SH
:dT1tHja6
#343 [愛華]
-直純side-
:10/11/22 22:52
:840SH
:dT1tHja6
#344 [愛華]
「………なんか変な感じ」
鏡に映った自分はひどく
幼く見えたのは気のせいかな。
今日、俺は隆兄に会う。
前にも会ったのに。
ちゃんとした形で会うのは
これが初めて。
6年振りなんだ。
:10/11/22 22:55
:840SH
:dT1tHja6
#345 [愛華]
俺は隆兄に会ってなにを言う
つもりなんだろう。
自分でもわからない。
憎しみだと思っていた感情。
きっとそれは嫉妬だった。
許すことができるのか。
笑いあえるんだろうか。
復讐だとかなんとか言っても
心のどこかではいつもそんな
未来を期待していた気がする。
:10/11/23 00:36
:840SH
:rxjRbokQ
#346 [愛華]
白石に言われてそうわかった。
俺は白石が好きだ。
白石の幸せを願いたい。
でもそこまで大人じゃない。
笑顔が見たい。
俺のために笑っててほしい。
ほらな。
人間はいつだって欲のかたまり
なんだ。
たまに見られればいい、なんて
自分に嘘ついてるだけだ。
俺はシャツに腕を通した。
:10/11/23 00:40
:840SH
:rxjRbokQ
#347 [愛華]
復讐とかそんなんじゃなくて
いつか白石に
俺がいいって言われたい。
心から、笑ってみたい。
白石に出会えてそう思った。
靴をはき、俺はバス停に向かう。
行く先は公園。
昔隆兄とよく遊んだ公園だ。
:10/11/23 00:43
:840SH
:rxjRbokQ
#348 [愛華]
どんな顔で隆兄は待ってるかな。
バスにゆられながら
そんなことを考えていた。
遊園地に向かう子供のように
俺の心は騒いでいる。
バスを降りて、
公園へ歩いて向かう。
ふ、と前を見ると
5歳くらいの男の子が目に入った。
:10/11/23 00:49
:840SH
:rxjRbokQ
#349 [愛華]
……道路わきで何やってんだ。
母親どこいってんだよ?
「……おい、そこの子。
母ちゃんどこにいった?」
俺が話しかけると、男の子は
泣きそうな顔で振り向いた。
「……母ちゃんじゃなくて。
きょうは兄ちゃんときてたの。
でも兄ちゃんいなくて………」
……うわ、泣くなよ〜
:10/11/23 00:52
:840SH
:rxjRbokQ
#350 [愛華]
話しかけたのが間違いか?
ちょっと時間くいそうだ。
「兄ちゃん〜………」
男の子は泣き出してしまった。
「かんべんしてくれよ〜…」
「…兄ちゃんなんか嫌いだ!!」
男の子はぐしゃぐしゃの顔で
叫んだ。
兄ちゃんに置いていかれた
怒りがこもっている。
:10/11/23 00:56
:840SH
:rxjRbokQ
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