その日が来る前に、2
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#355 [愛華]
-隆則side-
:10/11/23 14:12
:840SH
:rxjRbokQ
#356 [愛華]
笑顔で会えるはずだった。
一緒に泣くつもりでもいた。
お互いいっぱい苦しんだから
もう充分だろって……思って。
なのに。直純。
お前こんなとこで何寝てんだよ。
傷だらけの顔で………
いっぱい管につながれて。
:10/11/23 14:15
:840SH
:rxjRbokQ
#357 [愛華]
あの公園で待っているとき。
じいさんから電話がはいった。
『直純が事故ったらしい。
俺は行く気はないが伝えておく』
直純が…………事故った?
頭のなかが真っ白のまま
病院に走った。
多分、タクシーのなかで
じいちゃん、ばあちゃん、那佑
にも連絡したんだと思う。
全然覚えていないけれど。
:10/11/23 14:19
:840SH
:rxjRbokQ
#358 [愛華]
那佑が病院に到着したのは
それから30分後のこと。
「…………隆則!!」
息をきらした那佑がはいってきた
「……お前、走って大丈夫かよ」
「ちょっとなら、大丈夫。
それより………直純くんは?」
:10/11/23 14:22
:840SH
:rxjRbokQ
#359 [愛華]
「……意識、戻んないかも。
外傷はあんまひどくないけど
頭強く打ってるらしい。
このままってこともありえる」
「そん、な…………」
「じいちゃんとばあちゃんも
そのうち来ると思う。
九州からだから時間はかかると
思うけど…………
お前はもう少ししたら帰れ」
:10/11/23 14:26
:840SH
:rxjRbokQ
#360 [愛華]
「帰れないよ。隆則をひとりに
なんてできるわけないじゃん。
あたしも意識もどるまで待つ!」
意識、もどるのかな………
あ、梓に連絡してねぇや……
那佑がしてくれたのかな?
なんで俺、こんな冷静なんだ?
:10/11/23 14:28
:840SH
:rxjRbokQ
#361 [愛華]
暗くて、静かな時間。
時を刻む音が低く響く。
「子供、かばったんだってさ」
「…………え」
「あいつらしいよな。ほんとは
助けられた子供と親も来るって
言ってたんだけど………
来るなって言っちゃった。」
どんな顔をするかわからない。
責めてしまうかもしれない。
自分がなにをするかわからない。
:10/11/23 14:32
:840SH
:rxjRbokQ
#362 [愛華]
「…………直純くん」
那佑はつぶやいた。
泣いてるみたいだ。
「直純くん………直純くん……
戻ってきてよ…………嫌だよ…
いやだぁぁぁ…………」
神様はどうしてこんなにも
残酷で、意地悪なんだろう。
:10/11/23 14:34
:840SH
:rxjRbokQ
#363 [愛華]
俺の大切なひとを
いつも奪っていってしまう。
父さんも母さんも、直純も。
俺はまだなにも話していない。
まだ直純になにも言ってない。
罪をつぐなっていない。
俺のせいなのか?
俺が6年間直純を放って
おかなかったら………
こんなことにはならなかった。
:10/11/23 14:38
:840SH
:rxjRbokQ
#364 [愛華]
ガラガラッ
病室の扉があいた。
「タカ……那佑………」
「あず、さ………」
梓はゆっくり歩いて椅子に座る。
直純の顔をゆっくり見つめる。
「………直純。なにやってんの
あんたまだやってないことある
でしょーが。
わかったなら戻ってきなさい!」
:10/11/23 14:42
:840SH
:rxjRbokQ
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