その日が来る前に、2
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#362 [愛華]
「…………直純くん」

那佑はつぶやいた。
泣いてるみたいだ。




「直純くん………直純くん……
戻ってきてよ…………嫌だよ…


いやだぁぁぁ…………」



神様はどうしてこんなにも
残酷で、意地悪なんだろう。

⏰:10/11/23 14:34 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#363 [愛華]
俺の大切なひとを
いつも奪っていってしまう。

父さんも母さんも、直純も。


俺はまだなにも話していない。
まだ直純になにも言ってない。

罪をつぐなっていない。


俺のせいなのか?
俺が6年間直純を放って
おかなかったら………



こんなことにはならなかった。

⏰:10/11/23 14:38 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#364 [愛華]
ガラガラッ

病室の扉があいた。


「タカ……那佑………」

「あず、さ………」

梓はゆっくり歩いて椅子に座る。
直純の顔をゆっくり見つめる。


「………直純。なにやってんの
あんたまだやってないことある
でしょーが。

わかったなら戻ってきなさい!」

⏰:10/11/23 14:42 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#365 [愛華]
ぽたぽたと涙が、直純の頬に
落ちていく。


みんな泣いてる。
どうして俺は泣かないんだろう。



「直純は戻ってくるよ。
直純は強い子だもん。絶対に!」


梓にそう言われても、
悪い未来だけが頭を支配する。

⏰:10/11/23 14:45 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#366 [愛華]
一度は忘れようとした罪が
また胸を支配して


梓と那佑の涙が
俺を黒く染めてゆく。



俺の、せいだ。



どうしたら償える?

どうしたら……………

⏰:10/11/23 14:47 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#367 [愛華]
'





2日たっても直純の意識は
戻らなかった。

毎日病室に通って直純に話し
かける。

そのたび、責められているかの
ような気分になってしまう。


そしてずっと考えている。
直純に償う方法を。

⏰:10/11/23 14:52 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#368 [愛華]
「隆則!お前少し休めよ。
顔真っ青だ。そんなんだと
体もたなくなるぞ……」

「別にたいしたことねーよ」

誨から心配されても、今は
鬱陶しく感じてしまう。


最低だな、俺。




ピンポーン

⏰:10/11/23 14:56 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#369 [愛華]
「………梓」

はいってきたのは梓だった。

「ごめん、誨さん。
ちょっと席はずしてくんない?
タカと話したいことあるの」

「……わかった」


誨はそう言うと家からでていった


「…………なんだよ、話って」

⏰:10/11/23 15:02 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#370 [愛華]
あれからあまり梓とは話して
いなかった。病室で会うことは
あったけど、会話をかわすこともなく……それは那佑も同じで。




ズカズカと梓は歩き、
ソファに腰掛ける。



「………なにかんがえてんの」

⏰:10/11/23 15:05 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


#371 [愛華]
「………なにって……?」

「とぼけないで。タカの考えてることなんかすぐわかるよ。

タカが悪いわけじゃない。
だから罪を償うとか……もう
そーゆーのはいらないの」


違う。梓、それは違う。


「それでまた誰かを傷つけるの?
そんなことはやめて。あたし、
いくらタカでも許さない。
直純もそんなの望んでいない」

⏰:10/11/23 15:13 📱:840SH 🆔:rxjRbokQ


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