その日が来る前に、2
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#441 [愛華]
「けつ………ろん?」
「あたし、直純くんを支える。
側にいて一緒にいるから」
「直純と………つきあうの?」
「そうじゃないよ。あたし今は
まだ隆則が忘れられないもん。
あたしだって馬鹿じゃない。
隆則が本心であたしに別れを
告げたわけじゃないって
ちゃんとわかるから。」
:10/11/30 21:51
:840SH
:3qS5Fofs
#442 [愛華]
そう。ちゃんとわかるよ。
だから直純くんを支える。
ずっと、側にいる。
「隆則が罪悪感に押し潰され
そうな中で、別れを選んだ。
そして最後に言ったの。
直純の側にいてやってくれって。
どんなに辛かったのか、
わかるから。だから隆則の願いを
あたしがちゃんと叶える。
直純くんの側で直純くんが目を
さますまで、さましたあとも。
ずっとずっと側にいる」
:10/11/30 21:57
:840SH
:3qS5Fofs
#443 [愛華]
「………まだ、好きなのに?」
「今はね。でもきっと癒える。
そう信じてる。
もし直純くんを好きになれたら…
まぁまだそこまでわかんないや」
あたしは笑った。
梓は悲しそうな顔だったけど。
:10/11/30 22:00
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:3qS5Fofs
#444 [愛華]
「……なんで?どうして……
別れなきゃいけなかったの……」
「梓のいうとおりだね。
あたしもそう思ったよ。
でも、もう決めたの。
誰になんて言われたってあたしは
直純くんの側にいる。」
大切な人だから。
隆則も、直純くんも。
:10/11/30 22:08
:840SH
:3qS5Fofs
#445 [愛華]
ずっとずっと迷って。
病院のベッドの上で考えた。
限られてる時間の中で、
自分がするべきこと、したいこと
大切な人たちの記憶に残りたい。
誰かに支えてもらうだけじゃ
なくて。
自分も誰かを支えたいの。
直純くん。はやく、目をさまして
:10/11/30 22:21
:840SH
:3qS5Fofs
#446 [愛華]
ずっと待ってるから。
直純くんに次会うときには
きっと笑えるから。
「おかえり」って言うから。
でもその日は
あたしの覚悟よりも早く
すぐにやってきたのです。
:10/11/30 22:27
:840SH
:3qS5Fofs
#447 [愛華]
よくわからない。
ただ、走った。
いつかきっとまた会える。
信じていたけれど
その日が来るとやっぱり怖くて。
ちゃんと笑えるかなって。
:10/12/01 20:50
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:.AxXMTAc
#448 [愛華]
'
「………………」
あたしは待合室にいた。
直純くんが目覚めた。
そう聞いて病院に来たのに。
:10/12/01 20:54
:840SH
:.AxXMTAc
#449 [愛華]
………勇気が、出ない。
会いたい。
のに会いたくない。
あたしは………弱虫だ。
会いたくてたまらなかった。
また笑ってほしかった。
隆則と、仲直りしてほしかった。
それはもう叶わないけれど。
:10/12/01 22:25
:840SH
:.AxXMTAc
#450 [愛華]
「…………どうしよ……」
扉をあければ直純くんがいる。
一歩が踏み出せない。
「あの…………」
俯いていると、一人の看護師が
あたしに話しかけてきた。
「いつも品野さんのお見舞いに
来られてる方ですよね?」
:10/12/01 22:27
:840SH
:.AxXMTAc
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