その日が来る前に、2
最新 最初 全 
#452 [愛華]
「直純くん、目を覚ました後、
そう呼ばれたので……。
ご存知ないですか?」
直純くんが、隆則の名前を。
あの日、会いに行く約束を
直純くんも大切にしていて。
あたし、なにやってんだろ。
:10/12/01 22:49
:840SH
:.AxXMTAc
#453 [愛華]
直純くんも………
きっと今、苦しい。
「あの……お友達なんですか?」
「……………はい。
病室、行きます。会います」
直純くん。
あなたは、大切な、友達です。
:10/12/01 22:55
:840SH
:.AxXMTAc
#454 [愛華]
'
直純くんは、窓を見ていた。
なんだろう、この気持ち。
言葉にはできないけれども
きっとすごく素敵な気持ち。
:10/12/01 22:59
:840SH
:.AxXMTAc
#455 [愛華]
やっと、やっとだ。
少し痩せた直純くんの姿。
すごく、懐かしく感じる。
「………直純、くん」
直純くんはゆっくり振り向く。
:10/12/01 23:01
:840SH
:.AxXMTAc
#456 [愛華]
「………お、白石じゃん。
久しぶり。元気だったか?」
直純くんはそう言って笑った。
いつもどおりの、
ほんとにいつもどおりの笑顔。
「元気…………だったよ」
「……はは。また泣いてんのか。
てゆーかさ、酸素マスクって
なんか邪魔くさ…………」
:10/12/01 23:03
:840SH
:.AxXMTAc
#457 [愛華]
'
ガタン………
椅子が倒れる。
あたしは直純くんに抱き着いてた
「ちょ……白石………」
「……………………」
:10/12/01 23:05
:840SH
:.AxXMTAc
#458 [愛華]
「あの、白石……苦しい……」
「なんだその態度は!!
アッサリしすぎでしょ!!
もっとためてよ!!ばか!!」
「あ、すいません…………」
抱きしめる手が震える。
なにもなかったかのような再会
なにをあんなに迷ってたの?
あぁ…………涙が止まらない。
:10/12/01 23:08
:840SH
:.AxXMTAc
#459 [愛華]
「心配かけて、ごめんな?」
大切な人がすぐそこにいる。
大切な、友達が。
これが、隆則が守りたかった
直純くんという存在。
「………おかえりなさい」
「えー……ただ今戻りました」
日の光が少しだけ足元を、
あたしの道を照らしてくれた。
:10/12/01 23:16
:840SH
:.AxXMTAc
#460 [愛華]
'
何度も何度も願った。
隆則が願った直純くんの幸せ。
隆則、わかるかな?
あなたの願いが私の願いなの。
隆則。私は今でもまだ好き。
でもきっと、いつか、
この傷が癒えて。
:10/12/04 13:24
:840SH
:fdl99JMc
#461 [愛華]
もし、隆則じゃない大切な人が
あたしが愛するひとができて。
隆則もそんなひとができたら。
また笑って会えるかもしれない。
「あのときは幸せだったね」
そう言って笑えるかもしれない。
今も幸せだよ、って。
:10/12/04 23:12
:840SH
:fdl99JMc
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194