その日が来る前に、2
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#53 [愛華]
なに?なんのはなし?

「ばあちゃん………」

「……大丈夫だよ。隆則と直純はじいちゃんとばあちゃんがずっと一緒にいるからね」


その言葉でわかってしまった。

あのひと………俺と直純を
引き取りにきたんだ。


今まで会ったこともないのに?

⏰:10/10/11 15:33 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#54 [愛華]
………嫌だ。


「………俺、嫌だよ」

拳をぎゅっとにぎりしめて
なるべく冷静に俺は言った。
直純の手を握る方にも力が入り
直純は不安そうに俺を見た。


「隆則………」

「直純と離れることになったり
すんのも絶対にやだからな」

「…………隆兄?」

⏰:10/10/11 16:29 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#55 [愛華]
神様。なんでもいい。誰でもいい

もう大切な人を奪わないで


たとえ道を踏み外したとしても
俺には守らなければならないものがあるんだ。
守らなければならない幸せがあるんだよ。


絶対にこの手は離しちゃ駄目だ。

そう誓ったんだよ。

⏰:10/10/11 19:09 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#56 [愛華]





その三日後


俺達の運命は決まってしまった




あの時、あの瞬間、



あの手を離さなければ

⏰:10/10/11 19:12 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#57 [愛華]
「ばあちゃん!!
どういうことだよ!!」


俺は怒鳴った。


だって一緒にいるって………
言ったのに。どうしてだよ。



「………隆則。落ち着いて」


「ばあちゃん………俺達、
離れちゃうの?」

「直純も………話を聞いて?」

⏰:10/10/11 19:14 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#58 [愛華]
あれから俺達はばあちゃん達の
実家で過ごしていた。そして


直純は、弘樹じいちゃんと一緒に暮らすことになった


という話を告げられた。


どうして………直純だけなんだ?

⏰:10/10/11 19:19 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#59 [愛華]
話はこうだった。


弘樹じいちゃんは、ある会社を
持っていて父さんは跡取り候補
だった。しかし父さんは決められた婚約者から逃れて跡取りの名も捨てた。

じいちゃんは父さんを憎んだが
跡取りがいないことで目が覚め
仲直りしようとしたところで
事故が起こってしまった


じいちゃんの会社には跡取りがいない。
その跡取りとして直純を。

⏰:10/10/11 19:25 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#60 [愛華]
じいちゃんもばあちゃんも
年金だけの生活。
俺と直純を引き取ることなんて
到底無理だ。

一方、弘樹じいちゃんには直純を育てていく環境もお金もある
直純にとってはそっちの方がいい
と言ってるのだ。


じいちゃんとばあちゃんは
俺だけなら引き取れる。



つまり、俺と直純はばらばらになってしまうということ。

⏰:10/10/11 19:29 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#61 [愛華]
どうして直純を跡取りに?

どうして直純だけを?


直純を跡取りとして育てる?



直純と、ばらばらになる?




頭の中はパニックだ。

⏰:10/10/11 19:32 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


#62 [愛華]
俺が何も言えないでいると、
玄関の戸が開く音がした。


「やぁやぁ、こんにちは」


弘樹じいちゃんだった。




「話は………聞いたかな?」

「嫌だ!!隆兄と離れるなんて
絶対にいやだ!!」

⏰:10/10/11 19:34 📱:840SH 🆔:16SkwPpw


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