その日が来る前に、2
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#555 [愛華]
「終わり?」
「直純が1番好きなやつと
絶対に幸せになれ。絶対に」
隆兄の瞳は強くて、鋭くて。
「当たり前だろ。隆兄もな」
だから俺も、それに応えるように
強く、強く答えた。
:10/12/18 00:33
:840SH
:AYlUKGrk
#556 [愛華]
ひどいことをしてるかもしれない
好きあってる二人を引き離して
それでもいい、と思う。
隆兄の願いを無駄にしたくない。
なんてのはきれいごとかも
しれないけれど。
梓は「そのままでいい」と
言ってくれたから。
わがままでいよう。
:10/12/18 00:36
:840SH
:AYlUKGrk
#557 [愛華]
「………遊びに来いよ」
「うん。金なくなったら行く。
隆兄今、なにやってんの?」
「大学行きながらバイト」
「そっか……」
近いうちに、また会いたい。
隆兄は、俺の兄さんだから。
:10/12/18 00:40
:840SH
:AYlUKGrk
#558 [愛華]
'
隆兄と別れたあとも考えてた。
幸せって………なんだろ…?
:10/12/18 00:41
:840SH
:AYlUKGrk
#559 [愛華]
「幸せになれ」
「幸せになるなら側にいる」
隆兄も、白石もそう言った。
でも今はわかんないんだ。
俺の幸せがなんなのか。
ただ、白石の側にいたい。
笑った顔が見たい。
そう思うんだ。
:10/12/18 00:43
:840SH
:AYlUKGrk
#560 [愛華]
桜が咲き乱れる道を歩いてた。
………もう春も終わりかぁ…
すぐに夏が来る。
秋が来て……冬が来て……
また春が来る。
時間は待ってはくれない。
いつもおいてかれる。
ひとり、残される。
:10/12/18 00:46
:840SH
:AYlUKGrk
#561 [愛華]
「…………あれ、直純くん?」
その季節の中に、君がいること。
「白石?なんでここに……」
「や、ケーキつくったからさ
直純くんにも分けてあげよーと
思って来たんだけど………
直純くん家にいなくってさ」
「ずっと待ってたのか?ここで」
:10/12/18 00:50
:840SH
:AYlUKGrk
#562 [愛華]
「あ、うん。すぐ帰るから!」
「帰るな」
「へ?いや………」
気づいたら抱きしめてた。
いつか、白石がそうしたように。
「な…………おずみくん」
:10/12/18 00:53
:840SH
:AYlUKGrk
#563 [愛華]
「……ん、ちょっとこのままで」
「なんか………あった?」
白石は小さく尋ねた。
見なくても心配そうな顔を
しているのがわかってしまう。
「………なんでもない」
「そっか……」
「な、白石」
:10/12/18 00:56
:840SH
:AYlUKGrk
#564 [愛華]
「なに?」
「キスしていい?」
そう言った瞬間、体が
引きはがされた。
そりゃもう、思いっ切り。
「いいわけあるか!!ってか
最初からそれが狙いだったの?
弱ってるふりして!!」
「あ、バレタ」
:10/12/18 01:00
:840SH
:AYlUKGrk
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