その日が来る前に、2
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#596 [愛華]
話さなくちゃいけない。
あたしのタイムリミットは
すぐそこまできている、と。
その日が来るまで、笑顔で。
側にいたいんだ、と。
そう言ったらあなたは
なんて言うだろうか。
笑って「当たり前だ」と言って
くれたら………嬉しいな。
:10/12/19 21:00
:840SH
:zGGkPD26
#597 [愛華]
-直純side-
:10/12/20 23:44
:840SH
:LC4fKTpw
#598 [愛華]
'
昨日まで当たり前のように
笑っていた白石の姿。
今はこんなにも遠い。
離れていくなよ。なぁ。
神様がいるのなら俺は。
一生恨み続けてやる。
:10/12/20 23:46
:840SH
:LC4fKTpw
#599 [愛華]
『………20歳まで生きられないかもしれない』
1番辛いのは白石だったはず。
だから、なにも言わなかった。
言えなかった。
俺はベッドに寝転んだまま
白石の言葉を頭の中で何度も
リピートさせていた。
……風邪をひいたみたいに
頭が重くて、ぼーっとする。
:10/12/20 23:49
:840SH
:LC4fKTpw
#600 [愛華]
ブーッブーッ……
マナーモードにしていた携帯が
電話がきたことを知らせた。
画面には『梓』の文字。
「………はーい。直純ですよー」
「ん。あたし。今平気?」
:10/12/21 17:15
:840SH
:yAxc/byQ
#601 [愛華]
「うん。なんか用?」
「そーゆーわけじゃないけど…
直純、大丈夫かなって」
大丈夫なわけないだろ。
あんなこと聞かされて……
でも、それは梓も同じか。
親友の死が身近に迫ってる。
平気なわけないよな。
「………びっくりしたよ。
いつかはこんな日が来るだろうって思ってたけど……今なんてな」
:10/12/21 17:19
:840SH
:yAxc/byQ
#602 [愛華]
今日の放課後。
誰もいない教室で、梓と俺に
白石から告げられた事実。
白石は、20歳まで生きられない
かもしれないということ。
手術は成功すれば治るけれど、
確率はかなり低いということ。
手術を受けるつもりはない、ということ。
俺も梓も何も言えなかった。
今日まで白石は……この事実に
どれだけ苦しんだんだろうか。
:10/12/21 17:24
:840SH
:yAxc/byQ
#603 [愛華]
「………あたしも同じだよ……」
梓は消え入りそうな声で言った。
「どうして那佑なんだろね。
那佑じゃなきゃだめだったのかな
他の誰かじゃだめなのかな」
「梓………」
「ひどいこと言ってる?あたし。
でもこんな気持ちになるなら…
自分が病気のほうがよかった」
:10/12/21 17:32
:840SH
:yAxc/byQ
#604 [愛華]
『あたしは梓とか直純くんよりも
先にいなくなっちゃうかもしれない』
白石は今日そう言った。
『でも、諦めない。絶対に
諦めない。一生懸命、生きる』
強い瞳でそう言った。
『……だから、側にいて下さい
笑ってて下さい。あたしを……
支えてください…』
:10/12/21 17:39
:840SH
:yAxc/byQ
#605 [愛華]
当たり前だろ、そんなの。
白石が嫌だっつっても……
側にいて支えてやるから。
「……梓。誰がなったってきっと同じだったんだよ」
「うん………」
「俺たちは白石を支えよう。
いつも通り笑えばいいんだ。
」
「うん。うん…………」
俺たちができるのは笑うこと。
白石が不安にならないように
支え続けることなんだ。
:10/12/21 17:44
:840SH
:yAxc/byQ
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