その日が来る前に、2
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#604 [愛華]
『あたしは梓とか直純くんよりも
先にいなくなっちゃうかもしれない』


白石は今日そう言った。


『でも、諦めない。絶対に
諦めない。一生懸命、生きる』


強い瞳でそう言った。


『……だから、側にいて下さい
笑ってて下さい。あたしを……
支えてください…』

⏰:10/12/21 17:39 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#605 [愛華]
当たり前だろ、そんなの。
白石が嫌だっつっても……
側にいて支えてやるから。


「……梓。誰がなったってきっと同じだったんだよ」

「うん………」

「俺たちは白石を支えよう。
いつも通り笑えばいいんだ。


「うん。うん…………」


俺たちができるのは笑うこと。
白石が不安にならないように
支え続けることなんだ。

⏰:10/12/21 17:44 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#606 [愛華]
「………タカには……」

「隆兄には言うな。やっと
2人の傷が癒えてきたのに、またこのことで掘り返す必要はない」

「……ん。わかった……」



本当は、怖かった。
今2人が再会したら、
もしかしたら………って。

汚いかもしれないけれど。

⏰:10/12/21 17:48 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#607 [愛華]
今はまだ会わせたくない。
白石をとられたくない。


俺だって毎日必死なんだ。
大事なものを守ることに


必死なんだよ。




大丈夫。明日、また笑える。
いつも通りに、笑える。

⏰:10/12/21 17:51 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#608 [愛華]
-那佑side-

⏰:10/12/21 17:51 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#609 [愛華]
「はぁぁぁ!?」

「え?え?ダメ?」


いつもの昼休み。
梓と、直純くんと、あたしと。


「バイトしたいってあんた…
する必要なんかないでしょ?」

「したことないからしたいの!」

梓と直純くんは怪訝そうな顔。

⏰:10/12/21 22:36 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#610 [愛華]
あの事実を話してからも、
2人はいつも通り接してくれる。
それが何より嬉しくて。



「なんか働いてみたいんだよね。
時間がもったいない気がしてさ」

「そんなにバイトしたいの?」

「うん!!」

⏰:10/12/21 22:40 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#611 [愛華]
「………じゃああたしも」

「梓!!一緒にやってくれる?」

「え、じゃ俺も……」

「ううん。直純くんはいい。」

「………なに、この疎外感…」


あ、そういう意味じゃなかったんだけどな。迷惑あんまかけた
くなかった、っていう意味……

だったんだけど。

⏰:10/12/21 22:48 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#612 [愛華]
うわ、すねてるし。
後ろ向いちゃったし。


「な、直純くん。大丈夫だよ。
ね?心配しないで?」

「………どーせ!!俺は!!」

「ほら、プリンあげるから」

「食いかけじゃん!!しかも
残り5分の1程度!!」

「直純ぃ、すねるなって。那佑は
あたしがちゃんと守るから!」

⏰:10/12/21 22:54 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


#613 [愛華]
「なんだよちくしょー!!」



5月の中盤。
いつもの楽しい日々。


限られた時間で何がしたいのか。
何度も考えたけれど…


きっと、これが正しい。
色んなことをやろう。

その日が来た時後悔したくない。

もちろん、諦めてはいない。

⏰:10/12/21 23:04 📱:840SH 🆔:yAxc/byQ


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