その日が来る前に、2
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#615 [愛華]
傷は治らない。
たまに開いて痛むんだ。
今、あなたは
なにをして
なにを見て
なにを食べて
誰を思ってるんだろう。
私は今日もあなたを想うのに。
:10/12/22 01:35
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:zdiU6mws
#616 [愛華]
'
「………ただいまぁ」
「あ、那佑おかえりー!」
家に帰れば、優しいお母さんと
お父さんが迎えてくれる。
1年前のあたしなら絶対に
考えられなかったことだ。
:10/12/22 01:37
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:zdiU6mws
#617 [愛華]
「お母さん、あたしね梓とバイト
しようと思うんだけど……」
「いかん!!お金に困ってるならお父さんにいいなさい!」
いや、お父さんいつからいた?
びっくりしたよ今。
どっから出てきたんだよ。
「そーいうわけじゃないの!
やってみたいな、って思ったの」
「………お母さんは…うーん…」
:10/12/22 22:55
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:zdiU6mws
#618 [愛華]
「やっぱりダメかなぁ?」
さすがにお母さんも反対かな…
バイトなんて心配かけるし。
でもお母さんは。
「…まぁ梓ちゃんも一緒なら…
絶対無理はしないでね?」
「……!!ありがとう!!」
「那佑にバイトなんて……
危ない男につかまったりしたら
どうするんだ?」
:10/12/22 23:00
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:zdiU6mws
#619 [愛華]
「だいじょーぶだってば!」
「あ、ほら!!つきあってる
男性に送ってもらったら?」
ドキン
「………あー別れたんだ。
言ってなかったっけ?」
「え………そうなの?」
「まぁモテるひとだったしね!
また好きなひとつくるよ!」
:10/12/22 23:21
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:zdiU6mws
#620 [愛華]
あたしはなるべく声のトーンを
落とさないように言った。
「好きなひとなんかつくらんでいいんだ那佑は!!わかったな!」
「あーもうわかったから!
お願いだからお父さん黙って!」
「お父さんに向かってなんだ
その言い草は!!」
あたしとお父さんが言い合いを
している様子を、お母さんは
複雑そうに見ていた。
:10/12/22 23:47
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:zdiU6mws
#621 [愛華]
多分、お母さんはわかってた。
あたしが傷ついてること。
でもなにも言わなかった。
いまだに立ち直れない自分が
情けない。
自分で決めた道なんだ。
納得もしたはずなのに……
やっぱりまだ苦しい。
いつになれば忘れるのかな。
…………わかんないや。
:10/12/23 00:02
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:dtgS1Dxc
#622 [愛華]
あなたと次に会うのはいつ?
あたしは笑ってる?
あなたも笑ってる?
思い出として振り返れる?
そうだといいな。
でもそんな願いは崩されて
あなたとの再会は
あたしの中のなにかを
簡単に変えてしまった。
:10/12/23 00:10
:840SH
:dtgS1Dxc
#623 [愛華]
'
「………えーと。今日から
入ってもらう白石さんと速水さんですね?よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします!」」
:10/12/23 00:13
:840SH
:dtgS1Dxc
#624 [愛華]
数日後。
学校から少し離れた小さな
ケーキ屋でバイトすることが
決まった。
かわいいピンクのお店。
正直、ちょっと不安はあったけど
楽しみな気持ちのほうが勝った。
帰りに、ここのケーキ買って
帰ろうかな……
:10/12/23 00:19
:840SH
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