その日が来る前に、2
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#621 [愛華]
多分、お母さんはわかってた。
あたしが傷ついてること。
でもなにも言わなかった。
いまだに立ち直れない自分が
情けない。
自分で決めた道なんだ。
納得もしたはずなのに……
やっぱりまだ苦しい。
いつになれば忘れるのかな。
…………わかんないや。
:10/12/23 00:02
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#622 [愛華]
あなたと次に会うのはいつ?
あたしは笑ってる?
あなたも笑ってる?
思い出として振り返れる?
そうだといいな。
でもそんな願いは崩されて
あなたとの再会は
あたしの中のなにかを
簡単に変えてしまった。
:10/12/23 00:10
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#623 [愛華]
'
「………えーと。今日から
入ってもらう白石さんと速水さんですね?よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします!」」
:10/12/23 00:13
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#624 [愛華]
数日後。
学校から少し離れた小さな
ケーキ屋でバイトすることが
決まった。
かわいいピンクのお店。
正直、ちょっと不安はあったけど
楽しみな気持ちのほうが勝った。
帰りに、ここのケーキ買って
帰ろうかな……
:10/12/23 00:19
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#625 [愛華]
なんて思ってた。
「……ね、那佑。店長思ったより若いね!かっこよくない?」
「あんた誨さんいるくせに…」
確かに店長は20歳前半くらいで
しっかりしてそうなひと。
あたしは別に好みじゃないけど。
「……えーでは。自己紹介は
あとでしてもらうので仕事を
最初教えてもらう指導係の人を
紹介しますね」
:10/12/23 00:26
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#626 [愛華]
「あ、はい」
「もう来ると思うんだけど……」
店長が言い終わらないうちに
ドアが開く音がした。
あ、来た。
あたし人見知りするからな……
上手く話せるかなぁ……
「すいません、遅れましたー
つーか店長。裏口しまってたんすけど。入れませんでしたよ」
:10/12/23 00:30
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#627 [愛華]
'
……………………え?
「え?俺閉めてないけど……
あ、白石さんたちか。2人とも
裏口は閉めなくていーからね」
「………え、白石……?」
:10/12/23 00:32
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#628 [愛華]
聞き慣れた声。
ずっと聞いていない声。
うそ。そんな……
その声の男の人はゆっくりと
振り向く。
黒が似合うそのひとは。
「……………隆則……」
:10/12/23 00:37
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#629 [愛華]
「あれ?2人知り合い?」
時が止まった気がした。
周りの音がなにも聞こえない。
「……那佑………」
「隆則なんでここに……」
言葉が出ない。
息ができない。
…………苦しい。
:10/12/23 15:35
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#630 [愛華]
「…………タカ!!あんた
こんなかわいい店でバイトして
たの!?知らなかったよ!」
いきなり梓が声をあげた。
「えー!速水さんも知り合い?」
「はい、幼なじみなんです」
「へーそうなんだ。いろいろ
都合いいかもね。じゃ、裏で
仕事教えてあげて、隆則くん」
:10/12/23 15:40
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