その日が来る前に、2
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#646 [愛華]
「ったく。永島さんとなに
話してたの?」
「いや、別に……」
隣に隆則いんのに言えるわけない
「じゃあタカ、また明日ね」
「気ぃつけて帰れよ。那佑も」
「………うん。ばいばい」
:10/12/26 20:58
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#647 [愛華]
隆則と店の前で別れ、梓と
一緒にバス停に向かった。
……あ、なんか急に疲れが
出てきたなぁ………
「………びっくりしたね。まさかタカがここでバイトしてる
なんて……知らなかった」
梓は小さな声で言った。
……うん。あたしもそうだよ。
:10/12/26 21:03
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#648 [愛華]
「……どうする?那佑がまだ
辛いなら……バイトやめる?」
バイトをやめる。
そうすれば……また苦しい思いはしなくてもいいんだ。
でも………
「ううん。やめない」
「そっか………」
:10/12/26 21:08
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#649 [愛華]
逃げない。隆則から。
また前みたいに笑って、
話せるように。
頑張りたいんだ。
隆則はそれを望んでは
いないかもしれないけれど。
:10/12/26 21:12
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#650 [愛華]
'
「おーい隆則。俺らも帰ろーぜ」
「あぁ。ちょっと待ってろ」
「腹減ったんだよー」
そう言ってちひろがどたばたと
その場で暴れ始めた。
:10/12/26 21:15
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#651 [愛華]
子供みたいなやつだ。
「……ってか隆則ずりーよな。
あんな可愛い友達いてさ!」
ちひろがうらやましそうに
声をあげた。
「……なに、どっち?」
「梓ちゃんも可愛いけどー、
俺としては断然、那佑ちゃん!」
隆則の動きがピタリと止まる。
:10/12/26 21:20
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#652 [愛華]
「………那佑は、やめろ」
「隆則には関係ないよ」
ドンッッ!!
一瞬のうちに隆則は、ちひろを
壁に打ち付けた。
ちひろは微動だにしない。
:10/12/26 21:30
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#653 [愛華]
「……那佑に手ぇ出すな」
「お前のもんじゃねーじゃん。
隆則も那佑ちゃん好きなの?」
「…………」
隆則は、なにも答えない。
言葉の変わりかのように、
鋭い目でちひろを睨む。
「…………んな目で睨むなよ。
冗談だってーの。手なんか
出さないから安心しろよ」
:10/12/26 21:36
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#654 [愛華]
ちひろは軽く隆則の手をどけ、
肩をぽんっと叩く。
「……前に、那佑ちゃんと、
なんかあったんだろ?」
「………」
「なにあったか知らないけど。
お前今日、仕事何回ミスってん
だっつの。毎回こんなの
ごめんだからな」
ちひろは苦笑いした。
:10/12/26 21:44
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#655 [愛華]
「……ちひろ、悪い」
「まーいいさ。別に。俺が
首つっこむほどのことじゃない
しねー。でも仕事も手につかないくらい好きならつきあえば?」
「…………ムカつくな、お前」
「うるせーヘタレやろー!!」
ちひろは思いきり舌を出して、
出口に歩きだした。
:10/12/26 21:49
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