その日が来る前に、2
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#702 [愛華]
大切な話ってなに?

聞きたくないよ。


なにが正しくてなにが間違い
なのかわからない。


ただ、あたしは………
みんなで笑っていたいだけ。


隆則も大切で、直純くんも大切で

それは……直純くんを傷つける
原因にしかならないのかな。

⏰:11/01/05 15:46 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#703 [愛華]
「………白石さん、大丈夫?」

「………え、はい」


店長に話しかけられて、
我にかえる。

やば………バイト中だった。



「……店長、すいません。
那佑調子悪いみたいなんで
休憩室で休ませていいですか?」

「それはかまわないけど……」

⏰:11/01/05 15:50 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#704 [愛華]
「梓、あたしは大丈夫……」

「ほら、いくよ」


あたしの言葉を無視して梓は
休憩室に引っ張っていく。



「ほら、横になって。少し
寝なよ。薬は?飲んだ?」

「あ、忘れてた………」

「……………馬鹿だね」

⏰:11/01/05 15:53 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#705 [愛華]
薬を飲んで、横になってると
少しだけ気分が楽になった。

その間、梓はずっと側にいて
くれた。何も言わず、ずっと。




「………ありがとう、梓」

「べっつにー。仕事サボれて
ラッキーだよ」

「…………ん」

素直じゃないこのひとの
優しさに何度助けられただろう。

⏰:11/01/05 15:56 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#706 [愛華]
「……………梓、あのね…」

「うん?」




「……直純くんに大切な話が
あるって言われたの。あたし
どうしたらいい?また直純くんを傷つけちゃう気がする」



思い出すと、また苦しくなる。

⏰:11/01/05 15:58 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#707 [愛華]
「那佑はさ………結局はまだ
タカが好きなんでしょ?」

「……わからない…………」


「直純は、那佑自身でさえ気づいてない那佑の気持ちを全部
わかってるんだよ。
那佑が今、何を望んでるか。


もうすぐだよ。直純が……
終わらせてくれるから。

きっと那佑の望んでいる通りに
なるから」

⏰:11/01/05 16:03 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#708 [愛華]
あたしの………望み?


梓の言っていることは
なにひとつわからなかった。


「いつも通りに直純に会って
おいで。大丈夫だよ」

梓はそう言って微笑んだ。

大丈夫…………?


日曜日に、何かが終わって
また何かが始まるような

そんな気がした。

⏰:11/01/05 16:07 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#709 [愛華]
気がつくとあたしは眠りに
ついていて。





その日は、夢を見なかった。




……なんだろ、気持ちいい。
あったかくて優しい………



あたし、このあったかさを
知ってる。

⏰:11/01/05 16:13 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#710 [愛華]
何度もこのあたたかさに
救われた。


苦しい時は涙を拭ってくれて

楽しい時は頭を撫でてくれて

悲しい時は力いっぱい
このあたたかさに抱きしめられた



いつもいつも、どうしようも
ないくらいに愛しくて。

⏰:11/01/05 16:15 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#711 [愛華]
あぁ…………あたし。




このあたたかさがないと、
やっぱりダメなんだよ。


いつのまにか、あたしの一部
みたいに入り込んで

消えなくなって………


やっぱり、ダメなんだ。

⏰:11/01/05 16:17 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


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