その日が来る前に、3
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#130 [愛華]
心がモヤモヤとしたまま、直純と病室に戻った。
「…………直純くん!!」
「おー元気そうじゃん」
「うん!………日曜日、行け
なくってごめんね」
直純と那佑が笑って話してる。
嬉しいはずなのに………
俺の頭は別のことでいっぱいで。
:11/01/15 15:47
:840SH
:4SniUugs
#131 [愛華]
「直純くん、それと………」
「隆兄とまたつきあいはじめ
たんだろ?よかったじゃん」
「…………うん。ありがとう」
「………ね、タカどしたの?」
直純と那佑の会話をぼーっと
しながら聞いていると、梓に
不思議そうに話し掛けられた。
:11/01/15 15:51
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#132 [愛華]
「直純とちゃんと話したみたい
だね。一件落着だねー……」
梓は嬉しそうにつぶやいた。
一難去ってまた一難、が
正しい気がするんだけど……
「………さて、俺らは用事
あるからもう帰るわ」
「え、二人とももう帰るの?」
:11/01/15 15:56
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#133 [愛華]
「直純?あたしもぉ?」
「いーから梓!帰んぞ!
白石また来るからな」
「う、うん…………」
どうやら直純が気をきかせた
らしいな。
2人で話せってことか……
「んじゃな!隆兄!白石!」
:11/01/15 16:02
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#134 [愛華]
パタン…………
さっきまで騒がしかった病室が
一気に静かになる。
「隆則、座れば?」
「え、あぁうん………」
俺はいつも座る椅子に座った。
:11/01/15 16:17
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#135 [愛華]
「直純くん、よかったねって
言ってくれた。嬉しい」
「そっか…………」
夏は日が長い。
チリチリ肌が焼けるような暑さ。
「………なぁ、那佑」
「んー?」
「………手術、受けるの?」
:11/01/15 17:13
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#136 [愛華]
「…………え」
那佑の動きが止まった。
「……直純から少し話聞いた。
詳しいことは那佑から聞けって。な、手術ってなに?」
「……………」
那佑は下をむいたまま。
何か考えてるみたいだ。
:11/01/15 17:18
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#137 [愛華]
「…………隆則、あのね……」
「うん?」
「……あたし、今のままだと20歳まで心臓もたないんだって。
手術受けないと………あと2年
しか生きられないんだって……」
:11/01/15 17:23
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#138 [愛華]
那佑はなんでもないように、
でも少し悲しそうに言った。
どうしようもないんだから。
そう言っているようだった。
お前は諦めていたのかもしれない
諦めたくなくっても
頑張ることが怖かったんだな。
:11/01/15 17:26
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#139 [愛華]
どうしたらその苦しみから
お前を救えるのか。
あの時の俺はわからなかった。
暑い暑い日だった。
俺達の最後の闘い。
長い夏が始まろうとしていた。
:11/01/15 17:32
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