その日が来る前に、3
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#448 [愛華]
「あたし、那佑のお母さんに
手伝い頼まれてるから先に行ってますけどいいですか?」

「梓、そりゃないでしょう…
俺、道知らないんだもん…」

「なんとかしなさい」



ブチッ


あたしは一方的に電話をきると
急いでバスに乗り込んだ。

⏰:11/02/13 11:10 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#449 [愛華]
誨さんはいつのまにかあたしを
呼び捨てにするようになった。


嬉しいようなムカつくような…
てか、告白の返事結局もらって
ないしね。ふざけんなっつの。





あれから、2年たったね。
今日もあの日みたいな晴天。


あたしはバスの窓から空を
眺めていた。ずっと。

⏰:11/02/13 11:17 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#450 [愛華]
「あ、梓ちゃん!」

入口のところで、那佑のお母さんが手をふってるのが見えた。


「こんにちは。遅れてしまって…すいませんでした」

「いいのよ、そんなの。
2階にいるから…いってあげて」

「…………はい」


あたしは強く頷くと、ホールにあるでっかい階段に向かう。

⏰:11/02/13 11:22 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#451 [愛華]
階段を上がる間、あたしは
今まで感じたことのない寂しさをすぐ側で感じていた。



大切なひとの大切なひと。
いつからかあたしにとっても
大切なひとになった。


あんたはあたしを優しいと
言ったけれど、それは違うよ。


那佑が、優しすぎるから。
ひねくれてる自分が馬鹿みたいに思えたんだよ。

⏰:11/02/13 11:28 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#452 [愛華]
あたしは今すごく幸せです。








那佑も今幸せですか?






ガチャ…………
あたしはゆっくりドアを開けた。

⏰:11/02/13 11:29 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#453 [愛華]
目に1番に飛び込んできたのは
純白のドレス。

それに身を包んでいるのは……




「………梓!!びっくりした!」


「那佑………めちゃくちゃ綺麗」

「ありがとーへへ」

⏰:11/02/13 11:33 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#454 [愛華]
あたしはわけもわからず、
泣きたい気分になった。

そんなあたしを見て、那佑は
にっこり微笑む。



「………おめでとう!!」

「へへ………照れますねー」



那佑も泣きそうな顔してるけど
メイクが崩れるので、必死で
我慢してるみたいだ。

⏰:11/02/13 11:36 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#455 [愛華]
那佑の細い肩がチョコンと
出された、キラキラと宝石が
ちりばめられたドレス。


それを着ている那佑は本当に
幸せそうだった。


今まで頑張ったねって
抱きしめてあげたかった。



でもそれはあたしの役じゃない。
たまらなく悔しかったり。

⏰:11/02/13 11:40 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#456 [愛華]
「………タカは?もう見た?」

「さっきお披露目したの!!
そしたら直純くんと一緒に
顔真っ赤にして
どっかにいっちゃった。
あたしに見とれたんじゃないの?なんてねー」


…あながち、それは嘘じゃない
ような気がするな………

タカ、直純。
気持ちはわかるよ。

この那佑を見たら大抵の男は
真っ赤になっちゃいますって。

⏰:11/02/13 11:46 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


#457 [愛華]
「………タカも大変かなー
結婚してから……」

「え?なにが?」

「綺麗な奥さん持っちゃうと
気が気じゃないんじゃない?」

「まさか。むしろあたしが不安」

「はい?」

「隆則、フラフラ浮気しそう…」


タカに断じてそれはない!
そう言おうとするとドアが開いた

⏰:11/02/13 11:50 📱:840SH 🆔:DGZtWYG.


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