その日が来る前に、3
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#468 [愛華]
………三年くらい前だけど。
「…………じゃ、するか」
急に誨さんがポツリと言った。
「なにを?」
「結婚式」
「誰と誰の」
「俺と梓の」
:11/02/13 12:32
:840SH
:DGZtWYG.
#469 [愛華]
………………………。
「なんですかその冗談」
「え、真面目だけど……」
なに言ってんの、このひと。
「いろいろ順番吹っ飛ばし
すぎじゃないですかね?」
「え、そう?………そっか」
:11/02/13 12:34
:840SH
:DGZtWYG.
#470 [愛華]
前からだけど、このひとの考え
ってほんとにわからない。
冗談でもそんなこと言わないで。
あたしは傷ついちゃうから。
「……誨さんはどーせ……」
「ん?」
「どーせあたしなんか見てない。
親友の幼なじみとしてからかって遊んでただけでしょ?
わかってるけどさぁ………」
:11/02/13 12:38
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:DGZtWYG.
#471 [愛華]
わかってるけど。
こんな男を好きになった自分に
腹がたつ。腹がたつ!!
「……結婚とかは彼女に
言わなきゃダメですよ」
ほら。あたしは強いから。
強がることなんて簡単なの。
「え、なに言ってんの?」
誨さんはわけがわからないと
言ったように首を傾げる。
:11/02/13 12:41
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:DGZtWYG.
#472 [愛華]
「俺の彼女って梓でしょ?」
………………は?
「………なに、それ……」
「え、わかってなかっ…た?」
誨さんは驚いた顔で停止。
え、え…………なにそれ?
:11/02/13 12:44
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#473 [愛華]
「あたし、彼女……?誨さんの」
「そう。だから梓って呼ぶようにしてたんだけど………」
「だ、だって!!なんも
言ってくれなかったし……」
「言わなくてもわかるだろ!」
「言ってくれなきゃわからん!」
あたしは……ずっと悩んで
たのに!!三年ずっと!!
:11/02/13 12:47
:840SH
:DGZtWYG.
#474 [愛華]
「言わなきゃわからん!」
あたしはもう一度繰り返す。
誨さんは顔を真っ赤にして、
あたしの目を見つめた。
「見えてんのは梓だけ。
だから結婚を前提に…………
つつつつつきあってください」
…………つ、多過ぎ………。
:11/02/13 12:49
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#475 [愛華]
しかも超早口。
「………俺ださくない?
ずっと俺だけがつきあってる
気でいたんだよ………」
「あたしだってダサいです。
ずっと片思いだと思ってました」
二人で笑いあった。
:11/02/13 12:52
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#476 [愛華]
どちらからともなく、手を繋ぐ。
「…………縁起いいね」
「なにがですか?」
「親友の結婚式に告白成功!」
「馬鹿ですね……いつもながら」
「クールですね…いつもながら」
大好きなひとの手は
こんなにも暖かい。
:11/02/13 12:55
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:DGZtWYG.
#477 [愛華]
願わくば………あたしの願いも
どうか叶えてください。
そう願う夜ももう終わり。
次の願いは。
誰かのためじゃなくて
自分のためじゃなくて
二人で願えたらいいね。
あたしはそんな未来はそう
遠くない気がして
幸せな未来を、垣間見ていた。
:11/02/13 13:01
:840SH
:DGZtWYG.
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