その日が来る前に、3
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#121 [愛華]
文句のひとつでも言えば
いいのに………。


なんで、何も言わないんだ?


俺は直純から那佑を奪った
のも同然なのに。



「なんで……なんも言わない?」

「なんだよ、言ってほしいの?」

⏰:11/01/15 01:27 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#122 [愛華]
そう言って笑った直純は
6年振りに再会した時とは全く
違う、真っ直ぐな目をしていた。


昔のころの、直純だった。




「…………あの日もさ、俺は
白石に告白だけして隆兄のとこ
行かせるつもりだったの!!」

「え…………えぇ!?」

⏰:11/01/15 01:30 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#123 [愛華]
「まぁ白石がまだ隆兄のこと
好きなのは知ってたし。

敵わねぇなーって思ったから。

まさかこんなふうになるとは
思ってなかったけど、結果は
同じだったんだよ。


よって、予想もしてたわけで。


そんなに傷ついてないっす。」


………嘘ついてんじゃねーよ…

⏰:11/01/15 01:33 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#124 [愛華]
でもそれは。


直純の俺のための強がりだって
わかってたから。


苦しくなった。


だから何も言わなかった。

言葉にはしないけど思う。


直純、 ありがとう。

⏰:11/01/15 01:34 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#125 [愛華]
「今度こそ!白石よろしく!」

「おぅ!まかせとけよ!」


そういって笑いあった。



こんな日が来るなんて、
思いもしてなかったな。


『隆則も直純くんも大切なんだ』



那佑の…………おかげだ。

⏰:11/01/15 01:37 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#126 [愛華]
「………それから、隆兄」

「なに?」




「…………白石に手術を決心
させられるのも…………


隆兄しかいないよ」




……………え?

那佑の………手術………?

⏰:11/01/15 01:39 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#127 [愛華]
一瞬なにを言われたのか
全く理解できなかった。


あんなに暑かったのに、今は
空気がひんやりする。





那佑の、手術?


なんだよそれ、聞いてねぇよ。

⏰:11/01/15 14:34 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#128 [愛華]
俺の表情で、直純は俺がなにも
知らないことを悟ったらしい。


「……そっか。隆兄まだ……」

「どーいうことだ?」

「いや、あの………」

「言えよ」


直純は しまった という顔を
している。

………直純が知ってて
俺は知らなかった那佑のこと。

⏰:11/01/15 14:42 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#129 [愛華]
「………多分、白石も言うのに
決心がいることだと思う。

ごめん。てっきりもう知ってる
と思ってたんだ。

俺からは………言えない」

「なんだよ、それ………」

「白石から隆兄が直接聞いてよ」



那佑から直接?

なんだよ……そんな、重要な
ことなのかよ………

⏰:11/01/15 15:43 📱:840SH 🆔:4SniUugs


#130 [愛華]
心がモヤモヤとしたまま、直純と病室に戻った。





「…………直純くん!!」

「おー元気そうじゃん」

「うん!………日曜日、行け
なくってごめんね」


直純と那佑が笑って話してる。
嬉しいはずなのに………

俺の頭は別のことでいっぱいで。

⏰:11/01/15 15:47 📱:840SH 🆔:4SniUugs


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