その日が来る前に、3
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#215 [愛華]
青空を直接見上げるなんて
本当に久しぶりなんだ。
「あ、思い出した!!薬ね!」
「毎朝忘れないでね。咳が
酷いときは別の薬あるから」
「はいはーい」
先生と別れを告げると、
お母さんがトイレから
戻ってきた。
:11/01/24 00:15
:840SH
:XeKd0N62
#216 [愛華]
「あ、お母さんおかえり。
先生いっちゃったよ」
「今あいさつしたから平気よ。
それより………
本当に大丈夫なの?
隆則くんのところで一泊する
なんて………」
「大丈夫だってば。納得して
くれたんでしょ、お父さんも」
「そりゃそうだけど………」
:11/01/24 00:18
:840SH
:XeKd0N62
#217 [愛華]
お母さんの顔から不安の色が
消えない。
「………お母さん。あたしだって『女の子』なんだよ?」
「……………万が一、なにか
あったらすぐ連絡してね?
夜にも電話すること。」
「うん。わかってるよ」
あたしはVサインを出した。
:11/01/24 00:22
:840SH
:XeKd0N62
#218 [愛華]
お母さんが心配でたまらないのは痛いほどにわかる。
でもお母さんとお父さんは、
あたしじゃなくて、隆則を
信頼してくれたんだよね。
それも嬉しいことだ。
「あ、もう出てたのか」
「隆則!!こんにっちはー♪」
:11/01/24 00:25
:840SH
:XeKd0N62
#219 [愛華]
お母さんと玄関の前にいると、
隆則が来た。
「こんにちは、隆則くん」
「こんにちは。遅れてすいませんでした」
「いいのよそんなの。今日と
明日、那佑をよろしくね」
「はい」
お母さんと隆則が話してる……
なんか変な感じするなぁ………
:11/01/24 00:29
:840SH
:XeKd0N62
#220 [愛華]
そういえば、あたしが倒れた時
って救急車呼んでくれたのは
隆則なんだったっけ………
あの時、隆則はお母さんたちと
何話してたんだろう?
「那佑さんとお付き合いさせて
もらってます」 とかかな…?
あ、でもあの時は別れたまま
だったし………
:11/01/24 00:32
:840SH
:XeKd0N62
#221 [愛華]
「…………なーゆ!行くぞ!」
「へぁ?あ、うん!」
ま、いっか。
あとで聞いてみよう。
「んじゃね、お母さん」
「うん。また明日」
「失礼します」
お母さんと別れると、たまらず
あたしは吹き出した。
:11/01/24 00:34
:840SH
:XeKd0N62
#222 [愛華]
「オイ、なに笑ってんの?」
「だって失礼します、とか!
隆則似合ってないんだもん」
「やかましい」
あ。
隆則と二人になると、急に
現実感が沸いてきた。
明日まで、隆則とずっと二人きりなんだ………ずっと。
:11/01/24 00:37
:840SH
:XeKd0N62
#223 [愛華]
あたしだってさ。
緊張しないわけじゃない。
初めてだし………女の子、だし。
そう。
明日まであたしは普通の女の子。
病気のことは考えなくていい。
隆則のことだけでいいんだよね。
:11/01/25 20:42
:840SH
:kjUW4466
#224 [愛華]
「………たーかのり♪」
「え、なに急に。歩きにくいし」
「そう言うなって!」
あたしは隆則の腕にぎゅうっと
抱き着く。
隆則と並んで歩くのも久しぶり。
やっぱり………嬉しいな。
:11/01/25 20:45
:840SH
:kjUW4466
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