その日が来る前に、3
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#233 [愛華]
隆則といる時だけだよ。
あたしは子供に戻れる。
強がってばかりだったあの時。
甘えることを知らなかった
子供時代。
隆則は簡単にあたしの心を
持っていっちゃうんだよ。
それだけは
出会ったころと何も変わらない。
:11/01/26 19:57
:840SH
:xNQnfUXU
#234 [愛華]
「ねー隆則」
「んー?」
「隆則の高校時代ってどんなの?あたし知らないんだよねー」
「え?俺の話聞きたいの?」
「うん!!ダメ?」
「ダメじゃねーけど……
聞いてもつまんねーよ多分」
「それでもいーいーの!」
「えー……」
:11/01/26 20:04
:840SH
:xNQnfUXU
#235 [愛華]
隆則は嫌そうな顔だ。
あ。ケンカばっかだったって
言ってたし……嫌な過去なのかな
「……高校、嫌だったの?」
「嫌っつーか…つまんなかった。金髪だから目立ってたしさ。
友達っつー友達も誨ぐらいしか
いなかったしなぁ。」
「高校の時から金髪だったの?」
:11/01/26 20:26
:840SH
:xNQnfUXU
#236 [愛華]
「うん。なんかカッコつけたい
時期とかだったんじゃん?
あとは大体、那佑の想像通り
だと思うけど」
「ケンカばっかしてたの?」
「まーね。俺強かったよ〜」
隆則は笑いながら言った。
…………なんか、オトナ。
:11/01/26 21:56
:840SH
:xNQnfUXU
#237 [愛華]
「…………隆則と、もっと前に
会いたかったなぁ………」
「え、なんで」
「なんとなく」
「なんだそりゃ」
「…………」
「なんだそりゃ」
「なんで2回言うのさ」
「いや、意味わからんから」
「………うん。そっか……」
:11/01/26 22:03
:840SH
:xNQnfUXU
#238 [愛華]
「一人で納得すんなっつの!」
………なんか、もったいない。
そう思ったんだ。
あたしが知らない隆則の部分が
いっぱいありすぎて。
隆則に出会ってなかった時間が
もったいなかったなって。
そんなこと言えるわけないけど。
:11/01/26 22:16
:840SH
:xNQnfUXU
#239 [愛華]
「それよりさ、今看板で
ナントカ海岸って書いてたよ!」
「海岸?海ってことか?」
「行きたい!!海!!」
「海ぃ?行きてーの?」
「行きたい!行きたいっす!」
「わかったわかった」
隆則はあたしの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
:11/01/26 22:53
:840SH
:xNQnfUXU
#240 [愛華]
「………へへっ」
「なに笑ってんだよ」
「もー隆則だいすきー」
「……知ってるってば」
こんな穏やかな時間を
あとどれくらい過ごせる……?
考えようとしてやめた。
:11/01/26 22:58
:840SH
:xNQnfUXU
#241 [愛華]
………なに考えてんの。
今日はそんなことは
考えないって決めたじゃん。
窓の外に海が見えてきた。
太陽の光を反射して、
キラキラしてる。
…海ってこんな綺麗だったっけ。
:11/01/26 23:09
:840SH
:xNQnfUXU
#242 [愛華]
そんなことを考えながら
海を眺めていた。
でも1時間ほど走っても、
ナントカ海岸、なんて文字の
書かれた看板は見えない。
「ねー隆則ーなんか遠くない?
通りすぎたりとかしちゃった?」
「俺に言われてもなぁ………
すぐ横に海あんのにまだ先
なんかな?」
:11/01/27 23:04
:840SH
:DBi3AEWQ
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