その日が来る前に、3
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#426 [我輩は匿名である]
いってきます、のキスだよ。





こんなこと言ったら怒るかな?



きっとあなたは怒るね。

でも言わせて。



あたしはあなたと出会えて
すごくすごく幸せでした。

⏰:11/02/12 15:06 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#427 [我輩は匿名である]
もし約束が守れなくても、


それだけは変わらない。



あなたもそうであってほしい。




想いは共に、胸の……中に。


あなたの明日が
私の明日と重なりますように。

⏰:11/02/12 15:09 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#428 [我輩は匿名である]
-隆則side-

⏰:11/02/12 21:10 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#429 [愛華]
その日は、


雲ひとつない晴天だった。



涼しくて、日差しが心地好い。
ムカつくぐらいにいい天気。

おまけに小鳥まで鳴いてた。



昨日はよく眠れた?那佑。

⏰:11/02/12 21:14 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#430 [愛華]
「んーいい天気だねぇ」

「緊張感なさすぎ、白石…」

「那佑らしくていーじゃん」


手術の直前だというのに、
楽しそうに談笑…………


俺はひとり入れないでいた。


「隆則、どしたの?暗っ」

「へ?いや寝不足でさぁ」

⏰:11/02/12 21:19 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#431 [愛華]
「あはは、ばっかだー」

「うるせ」


それを複雑そうな笑顔で見守る
那佑のご両親。

不安が伝わって来るようで
こっちまで緊張してくる。


那佑も口に出さないだけで
本当はそうなんだろうか。

不安じゃないわけないよな。

⏰:11/02/12 21:25 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#432 [愛華]
「………白石さん、そろそろ…」

「あ、はい」

「横になられていきますか?」

「………いえ、歩いていきます」


心臓がドクンと脈打った。

なんだよ、これ。

今さらこんな、………

那佑の瞳に迷いはないのに。

⏰:11/02/12 21:32 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#433 [愛華]
那佑はゆっくりベッドから、
点滴に気を遣いながら立ち上がる

その仕草がまた俺の不安を煽る。


「………よいしょっと」

「手、貸そうか?」

「んーん。一人で歩きたいの」


那佑は梓の言葉を断ると、
一人で歩きだした。

⏰:11/02/12 21:38 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#434 [愛華]
その歩く後ろ姿は凛としていて
本当に綺麗だった。



お前はいつからこんなに強く
なったんだろうか?


お前のために何度も泣いた俺は
強くなれたんだろうか?

今になってこんなことを思うのはやっぱり弱いのかもしれない。

それでもいい。

⏰:11/02/12 21:43 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


#435 [愛華]
手術室の前まで来ると、那佑は
看護士の手を借りて横になった。



「………んじゃ、行くかぁ」

「那佑、待ってるからね」

「ありがとお母さん。お父さん」

「………頑張ってね」

「うん。頑張るよ、梓」

⏰:11/02/12 21:48 📱:840SH 🆔:/rqsAvKY


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