有空
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#188 [y]
「心配じゃん。修学旅行に1人でいるとか。普通、女の子同士恋ばなとかで盛り上がる時間だろ」
しばらく見つめ合いが続いたが、先に月城が目線を反らした。
「…あたし、女の子嫌いなの。噂好きで、みんな一緒って世界が嫌いなの。一人では何もできないくせにって見下してるの。」
「…見下す…?」
「だって、くだらないでしょ。上履きの片方友達と変えるとか仲良し同盟組むとか噂話で盛り上がるとか。そういうのばかにしか思えない。」
:11/12/03 20:19
:SH04B
:gTZ4qAl2
#189 [y]
びっくりした。
いつも槙原とふざけあってにこにこいる月城がこんなことをいうなんて。
「…。だからいつも槙原達と一緒にいるのか?」
「…マキ達はあたしが一人だから一緒にいてくれてるんだと思う。
マキも隆之介も優しいから」
:11/12/03 20:20
:SH04B
:gTZ4qAl2
#190 [y]
最初、俺は槙原と真尾も不思議な組み合わせだと思っていた。
槙原は他人に迷惑をかけたりはしないが自由気ままに行動する問題児。
真尾は物事を一歩離れて見ていているタイプで、成績は良すぎるくらいの優等生。
真逆の性格だけれど、でもどこかが似ている。
月城のいうように優しいところかな?
:11/12/03 20:21
:SH04B
:gTZ4qAl2
#191 [y]
「でも、最近、このまま二人に甘えてちゃだめだなーって思う。」
「なんで」
「今日だって隆之介の気つかわせちゃったし、部屋では1人で気まずいし。
あとちょっとで卒業してマキと隆之介とばらばらになるのに、他人のこと見下してるままの私じゃあだめだと思う。
だから頑張って友達作らなきゃなのに、友達のことをばかみたいだなって気持ちが邪魔する。
そんなこと思う自分がすごい嫌だ」
:11/12/03 20:22
:SH04B
:gTZ4qAl2
#192 [y]
ほろっと涙がこぼれた。
月城は袖でごしごしと拭う。
今までこのことでずっと悩んできたんだろうな。
今日1日、月城は楽しそうにはしゃいでいたけれど、本当は辛かったのかもしれない。
「な、月城。」
月城の前に屈む。俺の目をみてくれるのを待ってから話し出す。
:11/12/03 20:27
:SH04B
:gTZ4qAl2
#193 [y]
「人って、自分がその人のこと大切にしなかったらその人も自分のこと大切にしてくれないんだよ。わかる?」
一般論で綺麗事でしかないけれど、この言葉の意味が伝わってほしい。
「なんとなく」
「月城は槙原と真尾のこと大切にしてるだろ?
だから槙原と真尾も大切にしてくれるんじゃないか?」
「うん」
:11/12/03 20:28
:SH04B
:gTZ4qAl2
#194 [y]
「だから、友達作ろうと思ったら、まずは相手を大切にしてみなよ。
月城がばかにしてたら相手も絡みづらいだろうから」
「大切に思えないよ。」
また涙があふれそうになっている。
「ばかでも素敵なところはあるだろう?」
「…あるのかな」
:11/12/03 20:29
:SH04B
:gTZ4qAl2
#195 [y]
「月城はどんなときに友達必要っておもったんだよ?」
しばらく考え混む。
口を挟まずに待ってやる。
「…女の子同士でお土産みたりするのいいなって思ったから。」
「ふっ」
なんだ、寂しかったんじゃんお前
:11/12/03 20:30
:SH04B
:gTZ4qAl2
#196 [y]
「笑わないでよ!…マキだったら一緒にお土産見てくれるんだろうけど、隆之介はへんな饅頭しかかわないし…」
すねたように言う月城。
「そこ女の子の素敵なところだろ。
くだらないことばっかじゃねーじゃん。」
「うん」
「お土産みてきゃーかわいーってしたいんだろ?」
「…したい」
:11/12/03 20:32
:SH04B
:gTZ4qAl2
#197 [y]
「へんな意地はってないで、まずは話し掛けてみなよ。
最初は愛想笑いでもいいから笑ってみな?」
「…でもくだらない奴だったらまた見下しちゃう人間になっちゃう。」
「いいんだよ。月城がくだらないって思ったんだから。
合わないって思う奴に無理して付き合わなくていい。
女の子にも月城みたいな考え方してるやついるかもしんないじゃん。そういう友達を探すのもありだし。」
:11/12/03 20:51
:SH04B
:gTZ4qAl2
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