有空
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#252 [y]
なんか独特の匂いと食感。
でもおいしいかも…
「修学旅行のお土産かぁ…、マキちゃん、卒業したらどうすんの?」
八ツ橋の箱をみながら肇ちゃんが聞いてくる。
『んー、働く。』
「高校いけよ」
達也さんが言う。
:11/12/19 17:27
:SH04B
:Dv4U3wnw
#253 [y]
『俺勉強できないもん』
「できなくても入れるとこあるだろ。」
やっぱり達也さんは俺を学校に行かせたいらしい。
『あるだろうけど…絶対ヤンキーばっかじゃん。虐められたらどーしよー』
「こんな店出入りしてるやつがよく言うよ。」
『働けって言ったのは達也さんじゃん』
「俺は働けばいいって言っただけで…」
:11/12/19 17:29
:SH04B
:Dv4U3wnw
#254 [y]
「はいはいはいはい。二人とも揉めないの。
…マキちゃん、小百合さんは?なんていってんの?」
だんだん言い合いになりそうになったのを肇ちゃんが止めてくれる。
小百合さんもこのバーに来ることがあるので、小百合さんが俺の保護者だってことは肇ちゃんも知っている。
『俺のしたいようにしなって。』
昨日、先生と出会ったとき、小百合さんが言っていた言葉を思い出す。
:11/12/23 00:17
:SH04B
:hWVPPd0c
#255 [y]
『…でも、小百合さんは俺が高校行くの嫌だと思う。』
「なんで」
『俺の事を手放したくないから?』
いつだったか、小百合さんにつかさちゃんや隆之介と遊んだ事を報告したことがある。
その時小百合さんはちょっと悲しい顔をした。
多分、小百合さんは俺に小百合さん以外の存在があることが嫌なんだと思う。
俺は小百合さんを悲しませたくなかった。
だから、小百合さんの前で友達の話はしないことにしていた。
:11/12/23 00:21
:SH04B
:hWVPPd0c
#256 [y]
「…お前もっと自由に生きろよ。」
達也さんにため息をつきながら言われる。
…自由?
『自由だよ?』
「やっぱり高校いけ。」
『やーだ。』
達也さんに向かっていーっと歯をみせる。
そんな俺に達也さんは冷たく言った。
:11/12/24 08:32
:SH04B
:PhjFj.6w
#257 [y]
「お前、もっと広い世界みろって。いい加減親離れしろ。」
『…やだ。』
「前からちょっと思ってたけどさ、小百合さんのお前への執着は異常じゃないか?」
『…。』
「なんだよ、母親が息子を手放したくないって。ちょっと怖くねぇ?」
むかついて持っていたグラスの水を達也さんにぶっかける。
:11/12/24 08:34
:SH04B
:PhjFj.6w
#258 [y]
「ちょっ!!マキちゃん何してんの!?」
その勢いのまま、グラスも投げ捨てる。
地面に当たって割れた。
『小百合さんの悪口言うな。』
「…マキちゃん、落ち着けって」
宥めようとする肇ちゃんをふりはらって、店の外にでる。
小百合さんがおかしいんじゃない。
俺が小百合さんから離れたくないだけだ。
:11/12/24 08:46
:SH04B
:PhjFj.6w
#259 [y]
-幸-
夏休みの体育館。
湿度が高く立っているだけで汗をかく。
バスケ部の集団から真尾を呼びだす。
:11/12/27 23:26
:SH04B
:Z8T8VwtE
#260 [y]
「もう部活終わったか?」
体育館の入口の段差に腰をかけた真尾。
「うん。どうしたの?先生」
汗をタオルで拭きながら俺を見上げる。
「あー…、昨日、勝手なこといってごめんな」
「?」
「面談。帰ってから怒られなかったか?」
「あぁ、大丈夫だよ。余裕、余裕」
:11/12/27 23:36
:SH04B
:Z8T8VwtE
#261 [y]
「そうか、ならよかったんだけど。…お母さん、なんか言ってたか?」
「…若い先生はだめねって。」
苦笑いしかできない。
「でも俺は、嬉しかったよ。先生が俺のこと考えてくれて。」
「え?あ、そうか」
苦笑いが照れ笑いにかわる。
:11/12/30 12:53
:SH04B
:CkxVNWfE
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