有空
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#282 [y]
「飯できたぞ…」
ラーメンをもっていくと、槙原はテーブルに突っ伏したまま寝ていた。
嬉しそうにグラスにほっぺにくっつけて。
ふっ、可愛い奴。
なんとなく、こいつがモテる理由わかったかも。
顔が整っててスタイルがいいってだけじゃなくて、内面的な理由。
:12/01/01 14:04
:SH04B
:UT/envRs
#283 [y]
こいつ可愛いんだ。
癒し系っていうの?
のんびりしゃべって、人懐っこくて、ガキみたいに素直に笑ったり悲しんだりする。
母性本能くすぐられるんだろうな。
じっと見つめていると槙原の頭に異変を感じる。
髪の毛をさぐる。
:12/01/01 14:05
:SH04B
:UT/envRs
#284 [y]
『…ん?あれ…寝てたー?』
「あー、わりぃ。起こしちゃったな。
…てか、槙原、脱色した?」
『?』
眠そうに目を擦っている槙原に問う。
「髪の毛…てっぺんのほうだけ黄色い。
…お前、もしかして自毛金髪か?」
『?うん』
:12/01/01 14:08
:SH04B
:UT/envRs
#285 [y]
「自毛なら自毛って言えよ!!!」
わしゃわしゃと頭をかきあげる。
本当に均一に金髪になっていた。
『…俺言ったよ?
言ったけど信じてくれなかったじゃんー』
確かに…。
「自毛登録しろよなー…」
『なにそれ』
「自毛だよっていう登録だよ。
…とりあえず、ラーメン伸びるし食え」
:12/01/01 14:13
:SH04B
:UT/envRs
#286 [y]
「外国の血、混ざってたりすんの?」
ふたりでラーメンをすする。
熱くて中々すすえない猫舌な俺。
『うーん、そんなかんじ?』
「へぇー…そういえば名前も日本人ぽくないもんな」
『俺の名前知ってんの?』
槙原の箸が止まる。
:12/01/02 16:20
:SH04B
:BPg/S1S6
#287 [y]
「そりゃ担任が知らねぇわけねえだろ。
"ありく"、空が有るって書いて"有空"。」
空中に箸で文字を書く。
『…。』
「"ありく"だけど"アリック"って発音すんの?」
『…どっちでもいいよ』
:12/01/02 16:23
:SH04B
:BPg/S1S6
#288 [y]
「へーぇ、いい名前だよな、有空。
空が有るって当たり前だけど、へこんだ時とか空が綺麗だったら元気出るじゃん?
…あれ?…俺だけ?」
俺は空が大好きだ。
だから槙原の名前を初めてみたとき少し感動した。
どういった意味が込められているのか、気になっていた。
『先生もへこむときあるんだ』
:12/01/02 21:03
:SH04B
:BPg/S1S6
#289 [y]
「そりゃー、ねぇ…うちのクラスには自由気ままな問題児がいるんですもの」
『あー…隆之介ね!』
ラーメンを食べ終えタバコに火をつける槙原。
「…お前のことじゃ槙原有空!!
タバコ没収!」
どかっと一発かましてからタバコを取り上げる。
:12/01/02 21:04
:SH04B
:BPg/S1S6
#290 [y]
『いってぇ…!!』
涙目で見上げてくる。
「先生の前で堂々と吸うなよ。
禁煙しろっ」
『先生も吸ってるくせに』
「先生は大人だからいいのー!
ほら、ガムあげるからこれで禁煙しなさい」
テーブルにおいてあったブラックガムのボトルを槙原の頭の上におく。
:12/01/02 21:06
:SH04B
:BPg/S1S6
#291 [y]
『えー…これ辛くてたべれない。』
「ブラックガムたべれないような子供がタバコ吸うなよ!!」
『むぅ』
「…もう良い子は帰って寝る時間だからそろそろ帰れよ?」
時間は11時過ぎ。
俺が帰れと言った所でこいつが帰る訳ないのは、今までの経験上知っている。
でも、今日は違った。
:12/01/02 21:07
:SH04B
:BPg/S1S6
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