有空
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#153 [y]
第六話
:11/07/28 14:00
:SH04B
:gEuZCTMQ
#154 [y]
-幸-
インターホンがなって玄関を開けると槙原がいた。
『こーちゃぁん、ひーまー』
あの日以来、これがよくある。
一人暮らしだもんな…
寂しいのだろうなっと思ってつい入れてしまう。
:11/07/28 14:03
:SH04B
:gEuZCTMQ
#155 [y]
なにをするでもなく人の家でくつろぐ槙原。
マイペースで猫みたいなやつだな、ほんとに。
「お前さ、もしも俺が可愛い彼女といちゃこらしてたら、お前どうするんだよ」
『んー?…3Pかな?』
ソファに寝そべりながらこの前拾った猫とたわむれている。
槙原の首筋には赤く鬱血している箇所かある。
:11/07/28 14:05
:SH04B
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#156 [y]
「ばーか。お前ほんとに15歳か?」
『まだ14ー』
「…」
ため息がでる。
「そういえば、お前ほんとに修学旅行いかないのか?」
:11/07/28 14:07
:SH04B
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#157 [y]
『うん。金ないし』
「でもなー、一生の思い出になるし親御さんともう1度話し合ってみろよ」
『うーん』
「お前、親御さんはどこ♪〜…
槙原の携帯がなった。
消して俺がいきなり歌いだしたわけじゃない。
:11/07/28 14:08
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:gEuZCTMQ
#158 [y]
『うん、大丈夫。暇してたし…うん…なら今から行くねー、あーい』
電話を切って立ち上がる。
「また女のとこかー?」
『ん?違う違う、バイト先。急に人これなくなったから、来てほしいって…じゃ俺行くから』
「おー、頑張れよ」
:11/07/28 14:10
:SH04B
:gEuZCTMQ
#159 [y]
なんだ、毎日ふらふら遊んでるだけじゃないのか
よかった…って
「お前!!どこで働いてんだよ!!
まだ中学生だろ!!こら!!」
俺がそう言ったのを聞きながらにこりと笑ってでていった。
…ったくあいつは
どうしようもねーな
残された子猫が槙原を追うように玄関へ向かった。
:11/07/28 14:11
:SH04B
:gEuZCTMQ
#160 [y]
-マキ-
店に着いた時、人手が足りなくてドタバタ状態だった。
「マキーぃ早く着替えてこい」
「マキちゃん裏からバーボン取ってきて」
「おい、マキ!コップたんねぇ」
『…げろだるぅ…。』
:11/07/28 14:58
:SH04B
:gEuZCTMQ
#161 [y]
カランカラン―…
やっと空いてきた頃に未央さんがやってきた。
『未央さんー…』
未央さんの顔をみるとほっとする。
思わずカウンターに突っ伏す。
「え、マキちゃんどうしたの?」
未央さんは優しく頭を撫でてくれる。
:11/07/28 15:00
:SH04B
:gEuZCTMQ
#162 [y]
『…にゃんでもない。いつもの?』
「あ、うん。」
うーん…動きたくない。
『…達也さーん、カシスオレンジ1つぅ』
「自分で作れ」
『痛っ!!!!』
後ろにいた達也さんに頭を殴られた。
今の一撃でちっちゃい頃の記憶ふっとんだかも…
:11/07/28 15:04
:SH04B
:gEuZCTMQ
#163 [y]
渋々作ったカシスオレンジを渡す。
味には手抜いてない。
「…今日ね、息子さんと食事してたんだ。」
ゆっくりと飲みながらぽつりと呟いた。
『…彼氏さんの?』
こくり、と頷く。
未央さんはバツイチ子持ちの男性と付き合っている。
:11/07/28 15:05
:SH04B
:gEuZCTMQ
#164 [y]
『へぇー…どんな子だったの?』
「マキちゃんくらいの男の子なんだけどね、しっかりしてて…、拍子抜けしちゃった。」
肩をすくめる未央さん。
『そっか…仲良くなれそう?』
「うん!…でもね、なんか無理してたんしゃないのかなーって思う。」
:11/07/31 23:49
:SH04B
:yesRCTXE
#165 [y]
無理?
『どうして?』
未央さんみたいな優しくて可愛い人がお母さんになるなら嬉しいに決まってる。
「そりゃ新しい母親になるかもしれない人に会ってるんだから緊張して無理してるだろ」
達也さんが新作のカクテルを飲みながら話に入ってくる。
:11/07/31 23:50
:SH04B
:yesRCTXE
#166 [y]
『そうなの?』
いまいちよくわかんない。
「お前だって小百合さんが結婚して今日からこの人があなたの父親よっていわれたら緊張するだろ?」
…小百合さんが結婚?
『…うわっ』
思わず拭いていたグラスを机に落としてしまった。
:11/07/31 23:52
:SH04B
:yesRCTXE
#167 [y]
カランカランと頃がって達也さんの腕に当たった。
「あーもぅ、何やってんだよ。例えばの話だから!真に受けるなよ」
達也さんはグラスにひびが入ってないか確かめながら言う。
『あ〜…、そういうこと。びっくりしたじゃん。
緊張するってか、すっっっげー嫌』
小百合さんは俺のだ。
:11/07/31 23:53
:SH04B
:yesRCTXE
#168 [y]
「やっぱり嫌だったのかな?」
いつも優しい瞳をしている未央さんの瞳が涙ぐんでいた。
「いや、マキの場合マザコンだから。そいつ、いい子だったんだろ?嫌だったらいい子のふりなんてしないって。」
達也さんは未央さんにそっとハンカチを渡した。
:11/07/31 23:58
:SH04B
:yesRCTXE
#169 [y]
『そうだよ。俺だったら一緒にご飯なんか食べないもん。
…でも、未央さんがお母さんになるんだったら誰でも嬉しいと思うよ?』
これは本当にそう思う事。
「そっか、ありがとう。
あたし頑張ってみるね。」
そういって未央さんは嬉しそうに微笑んだ。
:11/08/01 00:00
:SH04B
:eZq0zZgY
#170 [y]
『…ねえ、小百合さん』
小百合さんにはドレッサーの前で髪の毛を乾かしていた。
亜麻色っていうのかな?薄茶色の腰まであるストレートの綺麗な髪。
小百合さんが俺の髪色を好きって言ってくれたように、俺も小百合さんの髪の毛が大好きだ。
:11/08/05 09:47
:SH04B
:v57bmgTg
#171 [y]
「ん?」
小百合さんはドライヤーをおいて鏡越しに俺を見つめた。
『小百合さんはさぁ、結婚したいとか思う?』
「どうしたの急に?」
『…なんか、うん』
小百合さんは俺が寝そべっているベッドに腰をかけて俺を見つめた。
髪の毛と同じ色の瞳に吸い込まれる。
:11/08/05 09:51
:SH04B
:v57bmgTg
#172 [y]
「思わないよ?アリックがいるもの。…もー!髪の毛びっしょびしょじゃないっ」
肩に乗せてたタオルで髪の毛をふかれる。
『わっ痛いって痛い…あはは』
ごろんと小百合さんを巻き込んで寝転がる。
「アリック」
小百合さんはにっこりと笑って俺の上に馬乗りになる。
:11/08/05 09:53
:SH04B
:v57bmgTg
#173 [y]
『ちゅして?』
唇を差し出して、目をとじる。
しばらくすると落ちてくる小百合さんの唇。
絡ませて絡み合って、目を少し開けると小百合さんの綺麗な顔。
「…アリック、髪の毛濡れたままだったら風邪ひいちゃうよ?」
:11/08/05 09:54
:SH04B
:v57bmgTg
#174 [y]
『ひいたら、看病してくれるでしょ?』
「もちろん」
『なら、ひいてもいいや』
もう一度目を閉じる。
このまま落ちていってもいいや
なにも怖くない
怖くなんかない
:11/08/05 09:55
:SH04B
:v57bmgTg
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