有空
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#256 [y]
「…お前もっと自由に生きろよ。」
達也さんにため息をつきながら言われる。
…自由?
『自由だよ?』
「やっぱり高校いけ。」
『やーだ。』
達也さんに向かっていーっと歯をみせる。
そんな俺に達也さんは冷たく言った。
:11/12/24 08:32
:SH04B
:PhjFj.6w
#257 [y]
「お前、もっと広い世界みろって。いい加減親離れしろ。」
『…やだ。』
「前からちょっと思ってたけどさ、小百合さんのお前への執着は異常じゃないか?」
『…。』
「なんだよ、母親が息子を手放したくないって。ちょっと怖くねぇ?」
むかついて持っていたグラスの水を達也さんにぶっかける。
:11/12/24 08:34
:SH04B
:PhjFj.6w
#258 [y]
「ちょっ!!マキちゃん何してんの!?」
その勢いのまま、グラスも投げ捨てる。
地面に当たって割れた。
『小百合さんの悪口言うな。』
「…マキちゃん、落ち着けって」
宥めようとする肇ちゃんをふりはらって、店の外にでる。
小百合さんがおかしいんじゃない。
俺が小百合さんから離れたくないだけだ。
:11/12/24 08:46
:SH04B
:PhjFj.6w
#259 [y]
-幸-
夏休みの体育館。
湿度が高く立っているだけで汗をかく。
バスケ部の集団から真尾を呼びだす。
:11/12/27 23:26
:SH04B
:Z8T8VwtE
#260 [y]
「もう部活終わったか?」
体育館の入口の段差に腰をかけた真尾。
「うん。どうしたの?先生」
汗をタオルで拭きながら俺を見上げる。
「あー…、昨日、勝手なこといってごめんな」
「?」
「面談。帰ってから怒られなかったか?」
「あぁ、大丈夫だよ。余裕、余裕」
:11/12/27 23:36
:SH04B
:Z8T8VwtE
#261 [y]
「そうか、ならよかったんだけど。…お母さん、なんか言ってたか?」
「…若い先生はだめねって。」
苦笑いしかできない。
「でも俺は、嬉しかったよ。先生が俺のこと考えてくれて。」
「え?あ、そうか」
苦笑いが照れ笑いにかわる。
:11/12/30 12:53
:SH04B
:CkxVNWfE
#262 [y]
「進路考えるときに、最初は俺も高浜がいいと思ってたんだよね。
でも親あんな感じじゃん?だから諦めたんだ」
…なんだ、真尾も高浜がよかったのかよ!
「だったら高浜行けよ!諦めずに親御さん説得しよう!俺も手伝うから!」
熱くなって大きな声をだしてしまう。
そんな俺をみて真尾はくっくっくっと腹を押さえて笑い出す。
:11/12/30 13:06
:SH04B
:CkxVNWfE
#263 [y]
「先生、うける。」
「は?」
「必死だから。」
「必死じゃわりーかよ!」
なんか調子狂うな。
「俺、柴山にいって、バスケしようと思う。柴山で全国目指すのもおもしろいかなって」
にっこりと笑う真尾。
柴山は本当に弱小チーム。
人数すらそろわない年があると聞いたことがある。
:11/12/30 13:11
:SH04B
:CkxVNWfE
#264 [y]
「それは、むずかしいんじゃないか?」
俺は高浜で真尾の才能が潰れてしまうのが心配だった。
「むずかしいからおもしろいんじゃないかな。
3年になってもレギュラーになれるかわからない高浜でボール拾いとか筋トレするよりも、柴山で1年からレギュラーとってたくさん試合にでるほうが有意義でしょ。」
そういった真尾の顔は輝いていた。
自分の言っていることに迷いはないようだ。
:11/12/30 18:08
:SH04B
:CkxVNWfE
#265 [y]
「…真尾がそれでいいと思うなら応援するよ。」
「うん。ありがとう先生。頑張るよ。」
話も一段落ついて立ち上がる。
俺は職員室、真尾は玄関に向かうため体育館からのびる長い廊下を二人で並んで歩く。
:11/12/30 19:06
:SH04B
:CkxVNWfE
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