有空
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#287 [y]
「そりゃ担任が知らねぇわけねえだろ。
"ありく"、空が有るって書いて"有空"。」
空中に箸で文字を書く。
『…。』
「"ありく"だけど"アリック"って発音すんの?」
『…どっちでもいいよ』
:12/01/02 16:23
:SH04B
:BPg/S1S6
#288 [y]
「へーぇ、いい名前だよな、有空。
空が有るって当たり前だけど、へこんだ時とか空が綺麗だったら元気出るじゃん?
…あれ?…俺だけ?」
俺は空が大好きだ。
だから槙原の名前を初めてみたとき少し感動した。
どういった意味が込められているのか、気になっていた。
『先生もへこむときあるんだ』
:12/01/02 21:03
:SH04B
:BPg/S1S6
#289 [y]
「そりゃー、ねぇ…うちのクラスには自由気ままな問題児がいるんですもの」
『あー…隆之介ね!』
ラーメンを食べ終えタバコに火をつける槙原。
「…お前のことじゃ槙原有空!!
タバコ没収!」
どかっと一発かましてからタバコを取り上げる。
:12/01/02 21:04
:SH04B
:BPg/S1S6
#290 [y]
『いってぇ…!!』
涙目で見上げてくる。
「先生の前で堂々と吸うなよ。
禁煙しろっ」
『先生も吸ってるくせに』
「先生は大人だからいいのー!
ほら、ガムあげるからこれで禁煙しなさい」
テーブルにおいてあったブラックガムのボトルを槙原の頭の上におく。
:12/01/02 21:06
:SH04B
:BPg/S1S6
#291 [y]
『えー…これ辛くてたべれない。』
「ブラックガムたべれないような子供がタバコ吸うなよ!!」
『むぅ』
「…もう良い子は帰って寝る時間だからそろそろ帰れよ?」
時間は11時過ぎ。
俺が帰れと言った所でこいつが帰る訳ないのは、今までの経験上知っている。
でも、今日は違った。
:12/01/02 21:07
:SH04B
:BPg/S1S6
#292 [y]
『…あ、やっべぇ!
俺グラス届けなきゃ!』
そういって立ち上がる槙原。
携帯と財布をポケットに突っ込みグラスを持つ。
「ちょっとまてよ。
こんな時間に中学生がうろついていいのかなー?」
でていこうとする槙原の腕を掴む。
:12/01/02 21:08
:SH04B
:BPg/S1S6
#293 [y]
『先生は俺のやること全てを否定するんだね…』
悲しそうな目で見つめられる。
「いやいや、そうじゃなくて、明日にしろよ!
夜にうろつくなって!」
『だって達也さん昼間起きてないんだもん。』
は?タツヤさん?
俺の手の力が緩んだ隙に槙原は逃げ出した。
:12/01/02 21:10
:SH04B
:BPg/S1S6
#294 [y]
「あ、おいこら!まて!」
『へへっ先生グラスありがとうね!
おやすみなさーい』
玄関までドタバタと追いかけっこをして結局逃げられた。
…ちくしょう。
今度会ったら叱らなきゃな。
:12/01/02 21:11
:SH04B
:BPg/S1S6
#295 [y]
-マキ-
裏口からそっと倉庫にはいる。
ここにはお酒やあたらしいグラスがおいてある。
「マキ?」
振り返るとお酒のはいったケースを持った達也さん。
『げ』
そっと入ったのにいきなり達也さんと遭遇するっていう…。
気まずい。
:12/01/04 00:35
:SH04B
:P9F6v3c.
#296 [y]
「どうした?今日シフト入ってなかっただろう?」
いたって普通の達也さん。
『…グラス、割ったやつ持ってきた。
…割っちゃってごめんなさい。』
「あ?あー…、怒ってねぇよ。
俺も言い方悪かったしな…ちょっと話そうや」
そういって空き箱を並べて席を作る達也さん。
:12/01/04 00:37
:SH04B
:P9F6v3c.
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