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#122 [愛華]
逃げなきゃいけない。
その恐怖だけがあたしを支配する
ここはどこ?
あなたはだれ?
どうでもいい。
あいつが来る。逃げなきゃ。
「逃げなきゃいけないの!」
「陽向さん…!」
:11/02/25 23:58
:840SH
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#123 [愛華]
玄関を開けようとしたあたしの
手を男は必死で掴む。
「離してよぉ!!」
「陽向さ………」
「嫌ぁ!ごめんなさい…
ごめんなさ……ごめんなさい…」
「こっちむいて下さい!!」
あたしの顔を男は自分のほうに
向かせようとするけれど
あたしの体がそれを拒否する。
:11/02/26 00:03
:840SH
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#124 [愛華]
男の腕の中で暴れ続けるあたしはいつのまにか泣いていた。
「離して!いやぁ!!」
「…………俺を見ろよ!!」
体の震えが止まる。
男と視線が交わる。
:11/02/26 00:08
:840SH
:f7sdRQ1I
#125 [愛華]
不安そうな瞳であたしを強く
見つめるその人の頬には
あたしが引っかいたであろう
傷から血が流れていた。
この人を……知ってる。
あたしは知ってる。
「………………天宮…」
:11/02/26 00:10
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:f7sdRQ1I
#126 [愛華]
「……そうです。天宮ですよ」
天宮は微笑んだ。
「……はぁっはぁっはぁっ」
「大丈夫ですか!?」
呼吸が上手くできない。
やば………………まただ。
天宮はあたしを抱きかかえると
丁寧にリビングにつれてゆく。
:11/02/26 00:13
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:f7sdRQ1I
#127 [愛華]
天宮はあたしをソファに下ろすと
コップに水を汲んであたしの
もとに持ってくる。
「………飲めますか?」
「はっ……や……薬………」
「薬?薬があるんですか!?」
「部屋………」
意識が朦朧とする中で必死に
天宮に伝える。
:11/02/26 12:17
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:f7sdRQ1I
#128 [愛華]
'
あたし、なにやってんだろ。
一人で勝手に苦しんで……
天宮は…………
こんなあたしは嫌い……?
:11/02/26 12:19
:840SH
:f7sdRQ1I
#129 [愛華]
そこにいるのは誰?
お母さんなの?
違う………この匂い……
甘くてあたたかいにおい。
この知らない町であたしに
安らぎをあたえてくれた。
:11/02/26 12:26
:840SH
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#130 [愛華]
誰でもよかったわけじゃない。
優しそうに笑うあなただから
抱きしめてくれたあなただから
「わがままを言ってもいい」
そう言ってくれたあなただから。
あたしは………
:11/02/26 12:30
:840SH
:f7sdRQ1I
#131 [愛華]
「……………ん…」
「陽向さん…俺ですよ。
わかりますか………」
目を開けるとそこには天宮の顔。
「天宮……だよね…」
「はい」
「ひざ枕……恥ずかしい…」
「今さら何言ってんですか」
:11/02/26 12:36
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