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#131 [愛華]
「……………ん…」
「陽向さん…俺ですよ。
わかりますか………」
目を開けるとそこには天宮の顔。
「天宮……だよね…」
「はい」
「ひざ枕……恥ずかしい…」
「今さら何言ってんですか」
:11/02/26 12:36
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#132 [愛華]
安心したように笑う天宮。
それがあたしを安心させる。
時計を見ると2時半。
30分しか経っていなかった。
「薬……いつから飲んでたの?」
「半年くらい前………から
たまに。こうなった時に…」
「そうですか………」
「黙っててごめん………」
:11/02/26 12:44
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#133 [愛華]
あたしは天宮の頬についた傷に
ゆっくりと触れる。
触れた瞬間、天宮が少しだけ
ピクッと反応した。
「………引っ掻いてごめん…」
「こんなのどーでもいいです」
握られるあたしの手。
近くで見る天宮はすごく綺麗な
顔をしていて不謹慎にも
かっこいいと思ってしまった。
あたし………は。
:11/02/26 12:51
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#134 [愛華]
「天宮………?」
「なんですか?」
「あたしのこと、変だって
思った?おかしいやつだって」
「思うわけないでしょ」
「よかった………」
涙が自然に流れていく。
安心したのか、嬉しかったのか
自分でもわからないけれど……
:11/02/26 12:56
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#135 [愛華]
「……陽向さん………」
天宮のおでことあたしのおでこがくっつく。
いつもなら怒るけれど、今は
それが嬉しい。
「………どっか行ったり
しないでくださいね……」
「はい…………」
天宮がいるという安心感から
だんだん眠くなってくる。
:11/02/26 15:21
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#136 [愛華]
「天宮………あたし…ね」
「はい」
「天宮の………家族になりたい」
「……………」
「お母さんが見つかるまで。
その後は忘れたっていい。
天宮の……家族でいたい……
できるなら、忘れてほしくは
ないけれど………」
:11/02/26 15:24
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#137 [愛華]
「………」
「天宮…ダメ………かなぁ…」
意識が夢の中へと飛んでゆく。
今なら………眠れる。
「……ダメなわけないだろ…
でも俺は…………」
スースー……
:11/02/26 15:28
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#138 [愛華]
'
…………寝てるし……。
体の力が一気に抜けてゆく。
あどけない顔で眠る
俺の膝の上の小さな女の子。
:11/02/26 15:30
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#139 [愛華]
頬にそっと手を触れると
驚くほど冷たかった。
彼女の心の傷は
俺が思ってるよりももっと
深いところにあって。
『家族になりたい』
それは俺を信頼しはじめた証。
なのに俺は面白くなく
思ってしまった。
:11/02/26 15:35
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#140 [愛華]
「……馬鹿じゃねーの……」
もう一度彼女の額に頭をのせる。
いつか、伝わるだろうか。
「……………好きなんだよ…」
もうじっとなんてしてられない。
もう………我慢なんてできない。
:11/02/26 15:39
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