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#146 [愛華]
「………俺を信じて?」
「う………あ……」
天宮は汚くなった。
こんなウルウル顔でこんなこと
言われて……断れるわけない。
それを天宮はよーく知ってる。
「で……でもなんで今さら?
あたし中学もまともに行って
ないのに………」
:11/02/27 13:58
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#147 [愛華]
「それでも陽向さん、勉強
できるじゃないですか。よく
俺の宿題手伝ってくれるし…」
確かにあたしは前の家にいた頃
中学校には行かずずっと家にいた
それでも勉強はしたかったので
家事の合間をぬって一人で
勉強していた。そのおかげか、
それなりに勉強はできる。
「で………でも…」
「学校行きたいでしょ……?」
:11/02/27 16:23
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#148 [愛華]
学校。友達。
それはいつだってあたしの
夢で、憧れで………。
「………うん…行きたい…」
「……じゃあ行きましょう!」
あたしがそう言うと
天宮はにっと笑った。
本当に嬉しそうだなぁ……。
天宮が嬉しそうだとあたしも
嬉しくなってくるから不思議。
:11/02/27 16:49
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#149 [愛華]
それにしても学校かぁ……。
なんか緊張するなぁ……
でも天宮がつくってくれた機会
を無駄にするわけにはいかない。
「天宮ありがとうね。学校にまでいかせてくれて………」
あたしは自分の制服をぎゅっと
胸に抱きながら言った。
「……半分は、俺の為なんで」
「え?」
:11/02/27 16:56
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#150 [愛華]
「……昼間、さびしいでしょ!」
さびしい?誰が?
………あ、あたしか!
昼間淋しがってるあたしを
気遣ってくれたんだ……。
天宮、やっぱり優しいな。
「……うん、昼間ひとりで
寂しいんだよね。だから
学校行けて嬉しい!!」
:11/02/27 17:04
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#151 [愛華]
「……………」
「…?天宮どうしたの?」
「陽向さん、わかってない…」
「え?わかってるよ!気遣って
くれたんだよね?
……………違うの?」
「いや、いいですいいです!!
さ、朝ご飯にしましょう!」
天宮は何かをふっ切るように
凄まじいスピードで朝ごはんを
作り始めた。
:11/02/27 17:08
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#152 [愛華]
味噌汁のいいにおいがしてきた頃
後ろから天宮のため息と共に
「道のりは長いなぁ……」
という言葉が聞こえた。
その言葉の意味をあたしは
まだ、知らない。
学校生活が始まります。
:11/02/27 17:12
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#153 [愛華]
'
「天宮!!どう、似合う?」
着るのに少し時間がかかった制服でくるっとまわって見せる。
ちょっとだけ大人になれた気分。
:11/02/27 21:53
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#154 [愛華]
「うん、よく似合ってますよ」
「ちゃんと見てないじゃん〜」
「見てますって!」
焼きたてのパンをかじると
鏡の自分を見つめる。
「緊張しますか? 」
「んー特にしてないよ?」
「あれ、意外ですね…」
「だって天宮がいるもん」
:11/02/27 22:05
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#155 [愛華]
そう言って振り向くと、天宮の
顔が少しだけ赤くなっていた。
「……そーゆーかわいいこと、
学校で他のやつに言わないで
くださいね」
……かわいい?
単に天宮がいると安心 って意味で言っただけなんだけど。
「天宮以外の人に言うわけ
ないじゃん、そんなこと」
「〜〜陽向さん、それどういう
つもりで言ってんですか!?」
:11/02/27 22:11
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