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#181 [愛華]
にっこり笑いながら紅茶を
すする。父さんは甘党だ。



「……しかしねぇ。家飛び出して
何やってんのかと思ってたら…
まさか女の子と一緒に
暮らしてるなんてなぁ……」

「……………」

「その様子だと、まだ手は
出してないみたいだな?」

「………は?何いって…」

⏰:11/03/02 14:48 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#182 [愛華]
「あ、正しくは『出したいけど
出せない』……って感じか?」

「なんであんたにそんなこと
言わなきゃなんないんだよ!」

「はは、図星だな!やるなぁ滝!
女の子見る目あるよお前」

「黙れクソ親父!!」


ムカつく!!なんだかんだ
言ってもやっぱ父なわけで。

離れていても考えてることは
お見通しなわけで……。

⏰:11/03/02 15:03 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#183 [愛華]
父さんは椅子に座ったまま
のけ反るように天井を見上げる。



「……でもそれはちょいとさ、
陽向ちゃんにとっちゃ酷
なんじゃないの?」

「…………酷?」

俺が聞き直すと、俺を見ないまま父さんは続ける。


「だって陽向ちゃんは滝のこと
家族みたいに思ってるんでしょ」

⏰:11/03/02 15:09 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#184 [愛華]
グサッ…………



「陽向ちゃんからしたらさぁ、
滝の気持ちはいい迷惑じゃん。

てゆーか滝の気持ち知ったら
安心して一緒にいれないよね」


グサグサッ…………


自分が今まで見ないふりを
していたことを見事に
撃ち抜かれた気がした。

⏰:11/03/02 15:13 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#185 [愛華]
『家族になりたい』


陽向さんはそう言った。
つまりそれは………
俺を『そういう目』でしか
見れないということ。


それを根本から覆すにはそれ
相応の努力が必要なわけで。



「…………はぁ〜……」


俺はため息をつきながら
机に頭をコツンとつける。

⏰:11/03/02 15:18 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#186 [愛華]
「なに?落ち込んでんの?」

「違う。後悔してる。
間違えた………」

「間違えた?なにを?」


父さんは興味津々というように
身を乗り出して俺の言葉を待つ。


「…………出会った頃。
とにかく怖がらせないように、
信頼してもらえるように…って
そればっか考えて接したこと。

………をすげぇ後悔してる」

⏰:11/03/02 15:26 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#187 [愛華]
「ふぅん……」

「家族として接したことなんか
一回もないんだけどなぁ…」


そこまで話してハッとした。
なんでこんなこと話してんだ。



「まぁ父さんは応援するよ。
愚痴りたくなったらおいで」

「もう来ないし。」


ハハハッと笑いあう。

⏰:11/03/02 15:31 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#188 [愛華]
「……………母さん、元気?」


俺が静かにそう聞くと、父さんは
少し悲しそうな顔をして

「元気すぎて迷惑なくらいだよ」

と笑った。


元気すぎて迷惑って。
意味わかんないし。

でも一応笑っておいた。

⏰:11/03/02 15:36 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#189 [愛華]
コーヒーが飲み終わったのと
ほぼ同時に授業終了のベルが
なったので俺は立ち上がった。


「あ、授業出るの?」

「いや、陽向さん迎えに行って帰る
明日から授業はいるわ」

「わかった。またな」

「うん」


陽向さん、どこにいんのかな…

⏰:11/03/02 15:45 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


#190 [愛華]
そんなことを考えながら
ドアに手をかけると、後ろから
父さんに呼び止められる。



「………滝!」

「ん?まだなんかある?」


「……陽向ちゃん、可愛いから
ボケッとしてるともってかれる
かもよ。学校には敵なんか
いくらでもいるんだからな」



「…………余計なお世話だ」

⏰:11/03/02 15:50 📱:840SH 🆔:HjyICsOQ


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