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#256 [愛華]
「………わかった」


あたしがそう言うと、天宮は
満足そうに笑ってなでていた手をあたしの前に差し出した。


「………ケーキ。下さい?」

「……あ、違う人にあげたよ。
天宮にあげる人がクラスにいた
から2つもいらないかなって
思ってさ……」

「違うひと……?」

「うん。ともだちだよ」

⏰:11/03/17 11:26 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#257 [愛華]
「ともだちって……男ですか?」

「うん、そうだよ」

「ふーん………」



あ、不機嫌になった。
ケーキあげなかったのがそんなに
嫌だったのかな……。
でも、さっきの女子が天宮に
ケーキをあげているはず。
2つなんていらないじゃん…


「天宮、怒ってんのか」

「別に?珍しいなって思って」

⏰:11/03/17 11:29 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#258 [愛華]
「珍しい?なにが?」

「だって教室では俺の後ろに
隠れてばっかだったのに。
俺がいないとこで男の友達が
できるなんて思ってなかった」

「……天宮がいなきゃなにも
できないってわけじゃないよ」

「なにより。初対面の男に気を
許してるってとこが驚きです」

気を許してるわけじゃないん
だけどなぁ。でもあのひとは。
悪い人ではない気がするんだ。

てゆーかまた天宮の機嫌悪く
なってるし………全くもう。

⏰:11/03/17 11:34 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#259 [愛華]
「……天宮、ごめんね?」

「なんで謝るんですか?」

「ケーキそんなに好きだった
なんて知らなかったからさ」

「…………」

「今度つくるから。ね?」

あたしは天宮の顔を覗き込む。


……怒ってるというより……
呆れ顔?なんで?

⏰:11/03/19 19:55 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#260 [愛華]
もう本当に訳わからん………。


あたしは大袈裟にため息をついて天宮から視線を外そうとしたけど、それを天宮が許さなかった。


天宮の手があたしの顔を優しく
包み込む。



「……なに、天宮」

「……陽向さんて目綺麗ですね」

「え、そう?……ていうか
今そんな話だっけ……」

⏰:11/03/19 20:20 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#261 [愛華]
あたしの言葉と同時に、天宮の
顔があたしの顔に近づく。


………え、これって……。


「天宮、あの………!?」

「……………」


天宮の息がすぐそこに近づく。
え!?え!?なに!?

パニックのまま、なんとなく
そうした方がいい気がして
目をぎゅっとつぶった。

⏰:11/03/19 20:34 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#262 [愛華]
するとすぐ目の前に近づいていた息はあたしの耳元に移動した。


「………ひやっ……」

ゾクリとする感覚。

温かい風を耳に感じて反射的に
目を開けると、目の前には
意地悪そうに笑っている
天宮の顔があった。




「………キスされると思った?」

⏰:11/03/19 20:46 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#263 [愛華]
「……はっ……なっ!?」

言葉にならない声。
顔に熱が帯びてゆくのがわかる。


してやったり、と微笑む天宮を
見てやっと、からかわれていた
ことに気づいた。


「さいってい!!」

「あはは、顔真っ赤ですよ」

「黙れ、馬鹿やろー!!」

⏰:11/03/19 20:52 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#264 [愛華]
ポカポカと天宮の頭を叩こうと
するけれど、それをことごとく
避けられてしまう。


「ちょっとした罰です、罰」

「なにそれ!!」

「約束を破った罰ですよ」


こいつ、意外と根に持つタイプ
だな………。
天宮との約束は破らないほうが
身のためだ、とあたしの心に
新しくインプットされる。

⏰:11/03/19 20:56 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#265 [愛華]
バクバクする心臓に手を当てて
必死に落ち着こうとする。


……あたし、さっき何を
考えてたんだろうか………。


2歩先を歩く天宮の背中を
見つめて、胸が痛くなる。


ほんと、何考えてたんだろ……


顔の熱が下がらない。
頭がぼーっとする。なのに。


嫌いじゃない。この気持ち。

⏰:11/03/19 21:16 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


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