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#265 [愛華]
バクバクする心臓に手を当てて
必死に落ち着こうとする。


……あたし、さっき何を
考えてたんだろうか………。


2歩先を歩く天宮の背中を
見つめて、胸が痛くなる。


ほんと、何考えてたんだろ……


顔の熱が下がらない。
頭がぼーっとする。なのに。


嫌いじゃない。この気持ち。

⏰:11/03/19 21:16 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#266 [愛華]
第6章 -勝負始発-

⏰:11/03/19 21:25 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#267 [愛華]
「羽田さんっ」

「羽田さんいる?」

「羽田さん呼んでくれる?」



学校にも大分慣れてきた頃。
隣の不機嫌絶好調の天宮が
黒いオーラを放っています。

このところほぼ毎日のように。


多分、あいつが私に妙に
かまってくるようになってから。

⏰:11/03/19 23:14 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#268 [愛華]
「松矢君、おはよう」

「あ、羽田さんここにいた!
おはよう。さっき先生が
探してたよ、羽田さんを」

「ほんと?ありがとう」


あたしがそういうと
松矢くんは本当に嬉しそうに
笑った。それと反比例するように
隣の黒いオーラは深さを増した。


「えっと……天宮も、来る?」

⏰:11/03/19 23:31 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#269 [愛華]
「呼ばれたのは陽向さん
でしょう?なんで俺まで
行かなきゃいけないんですか」

「う……そうなんだけ、ど…」

「先に教室行ってますね」

天宮はにっこり笑ってあたしを
残し教室に入っていった。


うーんと……今日は……


「……30点……ってとこかな」

「え、なにそれ?」

⏰:11/03/19 23:35 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#270 [愛華]
あたしの呟きに疑問を感じた
松矢君が、聞き返す。

「いや、最近ずっと天宮の機嫌
悪いからさ。毎日天宮の機嫌点数つけてるの。100点満点で」

「ふーん。今日は30点か」

「平均して20点くらいだから
今日はいいほうかな。」

「うーん。……ごめんね。
多分それ、俺のせいだよね」

「何が?確かに天宮の機嫌が
悪くなりだしたのは、松矢君と
話すようになってからだけど
別に松矢君のせいじゃないよ。」

⏰:11/03/19 23:42 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#271 [愛華]
「え、っていうか……」

「なに?」

「羽田さん、天宮があんなに
機嫌悪い理由わかんないの?」

「へ?松矢君わかるの…?
あたしわかんなくて、毎日
困ってるんだけど」

「ふーんそっかぁ………
天宮、災難だねそりゃ」

「え?なになに?教えてよ!」

「はは、内緒だよ」

⏰:11/03/19 23:47 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#272 [愛華]
「なにさ、それー!」


学校でたくさんの人と過ごす内に
人との打ち解け方もなんとなく
だけどわかってきた。


人を信じることが怖かった。
触れられることが怖かった。
限られた自分だけの空間があればそれで安心できると思った。


でも、そんなに難しいことじゃ
ないんだよね。

⏰:11/03/19 23:52 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#273 [愛華]
きっとそれはすごく簡単なこと。
ひとを疑わなければいけない。
ここではそんな必要はない。


少しずつだけど。
「疑う」ことよりも
「信じる」ことのほうが
ちょっと勇気はいるけれど


すごく素敵なことなんだって
わかってきたの。


あたしの周りにいる人たちは
みんないい人なんだって。
そう信じたい。

⏰:11/03/19 23:59 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#274 [愛華]








「……………」

「滝、うっす」

「おー要か。はよ」

「何見てんの?」

要は滝の視線の方向に目を向ける

⏰:11/03/20 11:21 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


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