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#314 [愛華]
「努力もなしにこの高校にコネで入ったとか恥ずかしくないの?
笑えないんだけど」
この人たちは。
あたしの何を知ってるんだろう。
何も言えなかった。
全てが否定された気がした。
:11/03/22 22:55
:840SH
:1HSINVcg
#315 [愛華]
毎日ただ家の中で過ごす日々。
暴力に耐えながら必死で毎晩
勉強した。ただ、ひたすら。
それをいつか活かせるのか、
なんて見えない未来に怯えて。
そんなあたしの、
何を知ってるというんだろう。
「……………」
「なんとか言いなさいよ!」
:11/03/22 22:58
:840SH
:1HSINVcg
#316 [愛華]
ガリッ!
「………った……」
一人の女子があたしを突き飛ばす
突き飛ばされた拍子に、
爪があたしの首に刺さったようで血が飛び散った。
「………あ、やば……」
白いブラウスが赤く染まった。
……天宮に後で謝らなきゃ。
:11/03/22 23:03
:840SH
:1HSINVcg
#317 [愛華]
「……そろそろ行こうよ。
なんかちょっとまずいし…」
女子たちはパタパタとドアに
走ってゆく。
あたしはそれを見ることもなく
ただ手でぎゅっと首を抑える。
すると、ドアが開く音と共に
ついさっきまで頭に想い浮かべて
いた人の声がした。
「なにがまずいんですか?」
:11/03/22 23:07
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:1HSINVcg
#318 [愛華]
’
…………え。
「あ、ここにいたんですか」
「天宮……なんで……」
天宮はあたしの質問には答えずに
あたしから女子たちに視線を
移した。
:11/03/22 23:10
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:1HSINVcg
#319 [愛華]
「……あんたら、2組の女子
だよな。陽向さんに何か用?」
「いや、あの………」
天宮はもう一度あたしに視線を
移した。いつもの、微笑み。
「……陽向さん、教室に
戻ってて?俺もすぐ行くから」
「………わかっ……た」
あたしは首から手は離さずに、
ドアとは反対の方に走った。
:11/03/22 23:14
:840SH
:1HSINVcg
#320 [愛華]
どうして、来たんだろう……。
首のケガ見えてしまったかも
しれない。
さっきいつもの微笑みの後に
一瞬見えた冷たい目。
あれは天宮が怒っている証拠。
さっき教室で言ったことを
怒ってるのかもしれない。
というかそれしか考えられない。
目が熱くなってきた気がした。
:11/03/22 23:18
:840SH
:1HSINVcg
#321 [愛華]
’
俺はふーっと長い息をはく。
怒りを吐き出すように。
心を、落ち着けるように。
「……で?陽向さんになんの用」
:11/03/22 23:20
:840SH
:1HSINVcg
#322 [愛華]
「……噂が、本当かどうか
確かめようかと思って……」
「陽向さんの首やったのも
あんたたちか?」
「わざとじゃなくて………」
俺は頭をかいた。
まさかこんなに早く
事態が動くとは………。
「結論から言うと噂は嘘だ。
陽向さんはちゃんと転入テストを受けて円に入った。」
:11/03/22 23:24
:840SH
:1HSINVcg
#323 [愛華]
女子たちはもじもじとして
早くここを立ち去りたい、
というバツの悪そうな顔を
している。
「……他に聞きたいことは?」
俺がそう聞くと、女子たちは
顔を見合わせ首を横にふる。
「……陽向さんに、変なこと
しないようにね。もしまた
ケガさせたりしたら何するか
わかんないよ」
:11/03/22 23:29
:840SH
:1HSINVcg
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