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#373 [愛華]
「俺はそこまで器の
小さい男じゃない」

「何も言ってないだろ……」


……?何の話してんだろ?
天宮もパフォーマンスに
出たかったのかなぁ?


あたしは天宮のパフォーマンスを想像しながらお茶を飲もうとして
それを買い忘れていたことに
気がついた。

⏰:11/03/28 01:28 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#374 [愛華]
「………あ、お茶わすれた」

「あたしも行こうか?」

「ううん、大丈夫。急いで
買ってくるねー」


皐月の誘いを断るとあたしは
飲み物を買いに教室を出た。







「………滝、なにしてんの」

⏰:11/03/28 01:31 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#375 [愛華]
「ん?陽向さんのご飯に
ソースで落書きを……」

「………何歳だよ、お前…」


要は呆れながらそれを見つめる。

陽向ちゃんの方もたいがい素直じゃ
ないけどそれに負けないくらい
天宮も強情だからなぁ……

……ってうかあの鈍感さは
もはや罪といってもいい。

⏰:11/03/28 23:21 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#376 [愛華]
天宮に八つ当たりされる俺の
身にもなってほしいな……。


……そういえば松矢蓮。
確か同じ中学だったけど、中学
の時は彼女いたような……。

滝は周りにあまり興味がなかったから覚えてないだろうけど。



まぁ過去の話……か。


改めて心の中で滝にエールを送る要だったが、今だにソースで
落書き中の滝を見ると
やっぱりため息は隠せなかった。

⏰:11/03/28 23:30 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#377 [愛華]







ガチャンッ


鈍い音を立ててお茶が落ちた。


………あれ。


「………やべ、しくった」

⏰:11/03/28 23:36 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#378 [愛華]
ペットボトルを押したつもり
だったのにどうやら間違って
缶を押してしまったらしい。

これじゃ開閉ができない。



「………かえたげよっか?」


優しくて甘い声。
あたしの心を見透かすような……


「……心の中読まないでよね。
松矢君もお茶買ったの?」

⏰:11/03/28 23:40 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#379 [愛華]
松矢君は汗をかいているのか、
首にタオルをかけていた。

何もしていないのに妙に
色気があるというか………。

いつ見ても女として
敗北感を感じてしまう。



「ペットボトルがいいんでしょ?俺、口つけてないから
かえたげるよ」

「あ、いいの?やったー」

⏰:11/03/28 23:50 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#380 [愛華]
「はは、どーぞどーぞ」


にっこり笑う松矢君から
お茶をうけとると、あたしは
近くの階段に腰掛けた。


その様子を松矢君は
不思議そうに見つめる。


「天宮んとこ戻んないの?」

「んー歩くの疲れちゃったし
昼休みは長いから平気だよ」

「そう?」

⏰:11/03/28 23:54 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#381 [愛華]
「うん。松矢君も座りなよ」


あたしは自分の隣を指差す。
それを見た松矢君は遠慮がちに
腰を下ろした。



「…最近、天宮の機嫌はどう?」

「普通かな?」

「それはよかった」

「あたしもよかった。松矢君も
あたしの友達なんだもん」

⏰:11/03/28 23:58 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#382 [愛華]
涼しい風が廊下に吹き抜ける。
もう秋のにおいがする。
家を出てから……3ヶ月、か。



「……松矢君って一匹狼?」

「はは、なにそれ?」

「友達あたし以外にいないの?
他の人といるの見たことない」

「うーん、群れるのが苦手
なんだよね。めんどくさいし」

「ふぅん。っていうかあたしは…

⏰:11/03/29 00:03 📱:840SH 🆔:FS3Myf2Y


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