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#380 [愛華]
「はは、どーぞどーぞ」


にっこり笑う松矢君から
お茶をうけとると、あたしは
近くの階段に腰掛けた。


その様子を松矢君は
不思議そうに見つめる。


「天宮んとこ戻んないの?」

「んー歩くの疲れちゃったし
昼休みは長いから平気だよ」

「そう?」

⏰:11/03/28 23:54 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#381 [愛華]
「うん。松矢君も座りなよ」


あたしは自分の隣を指差す。
それを見た松矢君は遠慮がちに
腰を下ろした。



「…最近、天宮の機嫌はどう?」

「普通かな?」

「それはよかった」

「あたしもよかった。松矢君も
あたしの友達なんだもん」

⏰:11/03/28 23:58 📱:840SH 🆔:d2TRB.q6


#382 [愛華]
涼しい風が廊下に吹き抜ける。
もう秋のにおいがする。
家を出てから……3ヶ月、か。



「……松矢君って一匹狼?」

「はは、なにそれ?」

「友達あたし以外にいないの?
他の人といるの見たことない」

「うーん、群れるのが苦手
なんだよね。めんどくさいし」

「ふぅん。っていうかあたしは…

⏰:11/03/29 00:03 📱:840SH 🆔:FS3Myf2Y


#383 [愛華]
………他の人に触れるのを
嫌がってるように見える。

壁をつくってる、みたいな」



誰も、寄せつけない。
前までのあたしのよう。


そっか、あたしがずっと
松矢君に感じてたものって……



「………さみしくないの?」

⏰:11/03/29 00:08 📱:840SH 🆔:FS3Myf2Y


#384 [愛華]
「…………さみしくないよ」



そう言った松矢君の目は
言葉とはまるで正反対で。

さみしくない、という言葉は
まるで自分に言い聞かせている
ようで。



あたしは何も言えなくなった。


その瞳の奥に何があるのか
あたしにはわからなくて

怖くなった。

⏰:11/03/29 00:15 📱:840SH 🆔:FS3Myf2Y


#385 [愛華]
「信頼できる人と一緒にいる
ことはめんどくさくなんかない。

……松矢君も、そんなひとに
会えるといいね」



多分、このひとも。
色々な悲しみを背負ってる。

それは不本意に探っていいような
安っぽいものじゃない。

そんな気がした。

⏰:11/03/29 00:23 📱:840SH 🆔:FS3Myf2Y


#386 [愛華]
松矢君は瞳に色を戻すと
ちょっとだけ微笑んだ。


「……アトバイスありがと」

「え!?や、そんなつもり……
ていうか偉そうなこと言って
ごめんね……」

「んーん。うれしかったよ」



……今考えるとあたしほんとに
何偉そうに言ってたんだろ…

恥ずかしい。恥ずかしい!!

⏰:11/03/29 00:29 📱:840SH 🆔:FS3Myf2Y


#387 [愛華]
ぱたぱたと顔をあおぎながら
ペットボトルで頬を冷やす。


「陽向ちゃんは天宮を
すごく信頼してるんだな」

「うん、まーね。でも
優しくされると少し苦しい」

「え、なんで?」

「いつか、天宮と別れなきゃ
いけない時が来たら……

自分はどうなるんだろう、って
考えるとすごく苦しくなる」

⏰:11/03/29 11:46 📱:840SH 🆔:FS3Myf2Y


#388 [愛華]
「…………」


松矢君は黙ったまま。
やば、絶対引かれたよ……。

ていうか、あたしもあたしで
何ペラペラしゃべってんの。
今日はいらないことをたくさん
しゃべってしまってる気がする。



「……ごめん、今の忘れて!
気にしなくていいからさっ!」

「え?あぁ………」

⏰:11/03/30 00:13 📱:840SH 🆔:qJJkXGRo


#389 [愛華]
「お茶ありがとう!!午後から
がんばろーね!ばいばい!」


あたしは松矢君の返事を待たず
逃げるように階段を上がって行く
するとすぐに松矢君の声が
あたしに向かって飛んできた。


「………陽向!!」

「はい!!……え、呼び捨て…」

条件反射で振り向いて返事をしたけれどいきなりの呼び捨てに
ペットボトルを落としそうになる

⏰:11/03/30 00:18 📱:840SH 🆔:qJJkXGRo


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