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#457 [愛華]
「………陽向」
「はい?」
「好きだよ」
「え?」
風に押されるように手を伸ばし
ゆっくりと抱きしめ、
罪悪感の中で温もりを確かめる。
もう、どっちでもいいや。
:11/05/19 07:36
:840SH
:GO.aHjsg
#458 [愛華]
「ま…………つやくん」
「嘘。冗談だよ。でも
ちょっとだけこのままでいい?
疲れて少し具合悪いんだ」
そう言って力を腕にこめる。
きっと陽向は困った顔してる。
それがわかっていながらも
離そうとは考えない。
我ながらひどい男だ。
それでも。
:11/05/19 07:41
:840SH
:GO.aHjsg
#459 [愛華]
「松矢君……具合悪いの?
じゃあ保健室に……」
「ん、いいから」
「だって人が来るかもしれな…」
「いいんだってば」
それでも、ただ欲しい。
難しいなら考えなくていい。
ただ本能に従えばいい。
:11/05/20 19:46
:840SH
:wuKfRNF2
#460 [愛華]
あいつに似ているのか
似ていないのか
もう、どうでもいい。
ただ君が欲しいんだ。
心の中に浮かぶのはあいつでは
なくて全部陽向の笑顔だった。
:11/05/20 19:50
:840SH
:wuKfRNF2
#461 [愛華]
’
結局、陽向さんは応援には
来なかった。
皐月の話によると、いつのまにかいなくなったらしい。
まぁ陽向さんが急にいなくなる
のは今に始まったことじゃない。
:11/05/20 19:53
:840SH
:wuKfRNF2
#462 [愛華]
でもやっぱり心配だ。
松矢の話を聞いてから……。
もしかして陽向さん、
松矢に会いにいったのかも。
ふいに階段を上る足が止まる。
同時に心に広がるモヤモヤした
黒くて重いなにか。
「………重症だな俺……」
:11/05/20 19:56
:840SH
:wuKfRNF2
#463 [愛華]
自分の独占欲の強さに少し
呆れながら、頭を抱えてまた
階段を上り始める。
………ん?誰だ?
人の気配を側に感じ、顔を上げる
松矢と俺って、階段に縁が
あるのかもしれないと思った。
「……松矢……」
:11/05/25 07:19
:840SH
:UzPnpCiE
#464 [愛華]
怠そうにどこか一点を見つめ、
階段に座ったまま動かない。
でも俺の声で我にかえったのか、
ゆっくりと視線だけをこっちに
向けた。
真っすぐで曇りのない。
まるで何かを決心したかのような
そんな目。
「陽向なら、庭にいるよ」
:11/05/25 21:09
:840SH
:UzPnpCiE
#465 [愛華]
「……なんでんなこと……」
「さっきまで一緒だったから」
そう言って微笑む松矢。
色々言いたいことあるけど
一言で言えば……
ムカつく。
「あ、そう。ありがとう」
「どーいたしまして」
:11/05/25 21:12
:840SH
:UzPnpCiE
#466 [愛華]
「…………」
「なに、まだなにか?」
「いや、てゆーかさ。
お前になにがあったかなんて
知らないしどーでもいいけど。
お前が陽向さんを陽向さんとして見てないなら。
俺は負ける気しないから」
松矢の目が少しだけ、
ほんの少しだけ鋭くなった。
:11/05/25 21:19
:840SH
:UzPnpCiE
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