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#515 [愛華]
’
あ。これだ…………。
「……か、要君は優しいから。
食べてくれるよね?」
「俺は食べてあげたいけど、
滝に怒られるのは俺なんだ
けどねぇ…………」
:11/06/26 11:27
:840SH
:3bKqr/YU
#516 [愛華]
あたしはさりげなく天宮から
視線を外し、弁当に目を戻した。
以前と変わったことのひとつ。
天宮の視線に耐えられなくなった
前は天宮が見つめてくれるだけであたしの存在を認めてくれて
いるようで安心できたのに。
今は天宮の目を見る度に
あの日のことを思い出して
心臓の音に心が乱される。
:11/06/26 11:33
:840SH
:3bKqr/YU
#517 [愛華]
「………陽向、次体育だよ!
食べるの遅すぎ。もう行くよ」
「え?ちょ、待って皐月!」
呆れたような皐月の声に
慌てて答えると、まだ食べ終えていない弁当にフタをした。
……あぁ、また自分の世界に
入るとこだった。
あたしはため息をついた後、
皐月と共に屋上を出た。
:11/06/27 20:23
:840SH
:ZExqMvxU
#518 [愛華]
’
「やれやれ……………」
まるで妹を見送るような目線で
扉を見つめる要。
あの日から1週間。
何も変わらないはずなのに。
変わったのは俺と陽向さん。
どっちなんだろうか?
:11/07/01 07:25
:840SH
:0m7ARGzo
#519 [愛華]
「………つーかそろそろ話せよ」
「んぁ?」
「陽向ちゃんと何があったか。
お前ら、あきらか様子変だろ」
「………はは、なーんでも
ばれちゃうね。要君には」
「茶化すなっての」
別におかしいことなんてない。
当然の結果だ。
俺のつまらない独占欲がまねいた当然の結果。
:11/07/10 16:01
:840SH
:JPLGslaw
#520 [愛華]
「………近づきすぎた。」
「は?なにが?」
要は訳がわからないという顔で
俺の次の言葉を待つ。
近すぎては駄目。
ある程度の距離が必要。
そうわかっていたはずなのに
近づいて、 壊した。
「馬鹿だなー……俺。」
ま、後悔しても遅いんだけど。
:11/07/10 17:35
:840SH
:JPLGslaw
#521 [愛華]
「……言いたくないならいいけどあんま溜め込むなよな」
「ん、ありがと。」
「で、どーするわけ。
このまんま放置?」
「そうもいかないだろ。
近づきすぎてこうなった。
だから…………一回離れる」
それが陽向さんを
苦しめるとしても。
:11/07/10 17:38
:840SH
:JPLGslaw
#522 [愛華]
’
「わーすごいご馳走だ!!
なになに?今日なんかあった?」
目の前にずらーっと並ぶのは
天宮特製のあたしの大好物たち。
いいにおいが部屋中に立ち込める
:11/07/10 17:42
:840SH
:JPLGslaw
#523 [愛華]
「余り物片付けたかったので。
さ、食べましょうか。食後に
ケーキもありますから」
「やったぁ!!天宮どしたの?
今日は太っ腹だね!」
「たまたまですよ」
そう言ってにっこり微笑む天宮の隣に座ろうと立ち上がると
天宮にそっと肩を抑えられた。
「ん?なに?」
「隣じゃなくて
向かい合わせがいいな」
:11/07/10 17:47
:840SH
:JPLGslaw
#524 [愛華]
「……?なんで?」
「隣だと顔見えないでしょ?」
そう言った天宮は
どこか淋しそうで。
どうしてだろう?
顔なんていつでも見れるよ?
だっていつも一緒じゃない。
なんで………
そんな顔するの?
:11/07/10 17:51
:840SH
:JPLGslaw
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