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#86 [愛華]
出来立てのパスタはおいしい。
なにより誰かと食事を共にする
ことが最高に嬉しかったりする。
「ね、天宮。学校って楽しい?」
「そうですね。楽しいですよ」
「お友達とかいる?」
「もちろん」
「女の子も………いる?」
「……あ、ヤキモチですか?」
:11/02/23 00:14
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#87 [愛華]
「違うよ、ばーか」
「なーんだ」
こうやって誰かと笑いながら
話せるなんて………
1人の時は思ってなかったな。
「あたし、友達いないからさ。
うらやましいなって思って」
「………学校、行きたい?」
「うーん、どうだろう…」
あたしが困ったように笑うと
天宮は悲しそうな顔をした。
:11/02/23 00:18
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#88 [愛華]
あたしはそれに気づかない。
「……あ、陽向さん!!
今度の日曜日出かけません?」
天宮が思い出した様に言った。
「え、どこに?」
「陽向さんの服とか買いに。」
「そんなの………いいよ」
ただでさえ迷惑かけてるのに。
金銭面でも迷惑はかけられない。
:11/02/23 00:48
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#89 [愛華]
「なにいってんですか!
お金のことなら気にしなくても
いいんですよ」
「でも…………」
「陽向さん」
天宮はフォークを置くと、
あたしを真っ直ぐに見つめる。
「………遠慮されると壁を
感じます。俺はそれがいやです。もっとわがまま言って下さい」
:11/02/23 15:10
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#90 [愛華]
天宮の澄んだ目で見つめられるとあたしは何も言えなくなる。
「……あ、まみや…」
「はい?」
「あのね、1回しか話さないからちゃんと聞いていてね」
「……?はい。」
あたしは天宮の目は見れなくて
下を向いたまま声を出す。
:11/02/23 15:18
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#91 [愛華]
「……あたし、天宮にはすごく
感謝してるんだ。行くとこない
あたしを拾ってくれて………
こんなに優しくしてくれて。
上手く表せてないかもだけど
ほんとに感謝してるの」
「……………」
「でも、今までが辛かったから
人を頼るのとか……信頼するの
とかにちょっと抵抗があって。
それが天宮にとって『壁』に
感じてるなら………ごめんね」
:11/02/23 15:23
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#92 [愛華]
「陽向さん………」
「あ……たしは……。
天宮をちゃんと心から信頼
できるように……頑張るから」
………い、言えた……。
天宮はどう思ったかな……。
チラッと天宮を見ると、天宮は
いつもの笑顔であたしを見ていた
優しくてあたたかい笑顔。
:11/02/23 15:28
:840SH
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#93 [愛華]
「……陽向さん。ここおいで」
天宮はにっこり笑いながら
自分の膝を指さす。
「へ、ここ……って」
「こーこ!」
あたしは手をぐぃっと引っ張られ
気がつくと天宮の膝の上にいた。
「……ちょ、なにすんの!」
「はい、ぎゅー」
:11/02/23 15:31
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#94 [愛華]
そう言ってあたしを抱きしめる
天宮はまるでお兄ちゃん。
同じ年なんだけどなぁ……
てか何も知らないひとがこれを
見たら勘違いするような……
まぁいっか……
だって嬉しいんだもん。
あたしも同じように天宮に
ぎゅーっとした。
天宮はそれに驚いたようで
手の力が少しだけ緩む。
:11/02/23 15:39
:840SH
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#95 [愛華]
サラサラの天宮の髪。
甘いにおい。そして
意外と広い肩幅。がっしりした手やっぱり天宮は男なんだと
実感したりする。
「……頑張らなくていいです」
「え?」
「陽向さんに信頼してもらえる
ように頑張らなきゃいけないのは俺なんですから。ね?」
「………うん。」
:11/02/23 15:47
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