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#101 [愛華]
澄み渡るような青空
あたたかい陽射し
それはあたしには眩しすぎた。
「天宮ー!!はやくはやく!」
「はいはい」
誰かと出かけるなんて
何年ぶりのことなんだろう。
あたしは久しぶりの世界に
目を輝かせていた。
:11/02/24 20:01
:840SH
:BPvwoRDc
#102 [愛華]
「陽向さん、あまりはしゃぎ
すぎると疲れますよ……」
「疲れない疲れない!」
そういうあたしと天宮の手には
服や日常品などの荷物がいっぱい
といっても選んだのはほとんど
天宮なんだけれど……
下着などはさすがにひとりで
選んだ。
初めてすることのように新鮮で
嬉しくて楽しくてワクワクする。
:11/02/24 20:20
:840SH
:BPvwoRDc
#103 [愛華]
「ちょっと休みましょう、
陽向さんも疲れたでしょう?」
「えー疲れてないのに……」
「飲み物買ってきますから!
荷物お願いしますね」
天宮はそういってにっこり笑うと荷物を置いて走っていった。
……行っちゃった。
てか天宮が疲れてたんだな(笑)
道行くひとたちを見つめる。
:11/02/24 20:41
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:BPvwoRDc
#104 [愛華]
'
笑いながら、歩くひとたち。
幸せそうだなぁ。
これからの予定とか、ご飯を
何食べるのか、とか。
そんなことを話しながら
笑いあってるのかな……。
:11/02/24 20:55
:840SH
:BPvwoRDc
#105 [愛華]
それは日常に溢れてるけれど
あたしには手にできない
欲しくてももらえないものだった
あれ。声、が………。
ヒナタ………ドコニイル…?
:11/02/24 20:58
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:BPvwoRDc
#106 [愛華]
「………………っ」
「おーぃ、陽向さん!」
聞いたことある、声。
あたしを安心させる声。
あの人では…………ない。
大丈夫だよ、陽向………。
安心していいんだよ。
ここにあいつはいないんだよ。
:11/02/24 21:01
:840SH
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#107 [愛華]
「………どうかしました?」
天宮はあたしの顔をひょいっと
覗きこむ。
「なんでもない!あ、コーラ
大好き。ありがとね」
「どういたしまして」
天宮はあたしにコーラを渡すと
隣の荷物をよけて座った。
「……何みてたんですか?」
:11/02/24 21:04
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:BPvwoRDc
#108 [愛華]
「ん、人を見てたの。
幸せそうだなって思って」
「そうですか………」
「ね、天宮」
「はい」
「あたしの名前ね、お母さんが
つけてくれたんだ……」
「……………」
あたしは空を見上げる。
そこにはいつだって太陽が
輝いている。見えなくたって
いつもそこにいる。
:11/02/24 21:10
:840SH
:BPvwoRDc
#109 [愛華]
「陽がいつもあたしに向かう
ように。あたしをいつも
照らしてくれるように、って」
毎日夢に見る。
お母さんが笑顔であたしを
迎えに来てくれる夢。
あいつから逃げるため……
そんなことよりも先に。
お母さんに会いたかったんだ。
「…陽は…向かわない日の
ほうが多いけれど………」
:11/02/24 21:17
:840SH
:BPvwoRDc
#110 [愛華]
「そんなことないですよ」
照り付ける陽射しに天宮が
重なる。
逆光で表情が見えない。
「…………いい名前ですね」
あ。笑ってた………。
天宮の笑顔はあたしをほわって
あたたかくさせる。
:11/02/24 21:32
:840SH
:BPvwoRDc
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