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#162 [愛華]
「………天宮ぁ、怒ってる?」
そう聞いた瞬間、
天宮の足がピタッと止まる。
「……俺が?どうして?」
「なんか最近おかしかったしさ。………あたしなんかした?」
「………」
「学校行くの決めたのも……
なんかあたしが気をつかわせっ」
「んなわけないでしょ馬鹿」
:11/02/28 19:42
:840SH
:u./89UKY
#163 [愛華]
あたしの言葉はさえぎられ、
それと同時に天宮の手により
あたしの頬がみょんと伸びた。
「あまみひゃ……いひゃひ…」
「陽向さんが学校行きたいん
じゃないかなって俺が勝手に
おせっかいやいただけ!
最近変だったのは……
まぁ俺の個人の事情だから!
わかった?ほら行きますよ」
「へぁ………」
:11/02/28 20:09
:840SH
:u./89UKY
#164 [愛華]
あたしの頬はしゅるしゅると縮み
今度は天宮の手があたしの手に
伸びた。
ぎゅっと手が握られる。
「…これから校長にあいさつに
行きますから。」
「校……長?」
「陽向さんをこの高校に入れる
のを認めてくれた人ですよ」
校長先生があたしを?
………っていうか。
:11/02/28 20:16
:840SH
:u./89UKY
#165 [愛華]
「天宮、手………」
「陽向さんフラフラどっか
行きそうだからね」
フラフラって………
猫じゃないんだから。
繋いだ手から伝わる天宮の体温は
あたしをひどく緊張させる。
今日から1日じゅう天宮が
一緒なんだ………。
:11/02/28 20:23
:840SH
:u./89UKY
#166 [愛華]
「こ、校長ってどんなひと?
あたしの事情知ってるの?」
あたしが焦ったように聞くと、
天宮が少し顔を歪めた。
「あー…一応話しましたよ。
どんなひとかっていうと……
まぁ会えばわかりますよ…」
……ん?なんか……昔から
よく知ってるみたいな雰囲気。
「…………天宮校長、滝です。
失礼します。」
:11/02/28 20:31
:840SH
:u./89UKY
#167 [愛華]
天宮………校長………
『天宮』ぁ!?
ガチャ………
「おーよく来たね。滝。それと
…………陽向ちゃん、だね」
「へ…………は……」
:11/02/28 21:57
:840SH
:u./89UKY
#168 [愛華]
優しそうな瞳に低い声。
少しだけヒゲが生えてるけど…
でもそっくりだ。この人は……
「陽向さん、紹介しますね。
円高校校長の天宮篠。
俺の父さんでもあります。」
「滝がお世話になってまっす!
ささ、座って座って!!」
天宮父に誘導され、お客用の
椅子に滝とふたり並んで座る。
校長って……天宮のお父さん
だったのか………。
:11/02/28 22:05
:840SH
:u./89UKY
#169 [愛華]
それにしても似てるな……
鼻とか目とか。
「…えーっと…羽田陽向ちゃん。転入テストは合格です。
今日からよろしくね!」
「転入テスト……ってこの前
家で受けたやつ……?」
「そうそう!それそれ!
陽向ちゃん学力的になんの
問題もないってことだから!」
そういって天宮父は笑った。
この人が………あたしを…。
:11/03/01 16:54
:840SH
:jrKBKrFM
#170 [愛華]
「……あ、の…………
ありがとうございました。」
「へ?」
「こんなあたしが……学校に
入るのを認めてくださって。
天宮…くんにも……いつも
すごくお世話になってます」
天宮父がキョトンとあたしを
見つめる。
……あれ?あたしなんか
変なこと言ったかな……!?
:11/03/01 16:57
:840SH
:jrKBKrFM
#171 [愛華]
「………そっかぁ…君が……」
「え?」
「あ、いやいやなんでもない!」
天宮父は笑いをこらえるように
下を向いている。
「……父さん、陽向さんの
クラスは……」
「あ、うん。お前のいうとおり
同じクラスにしといたから」
「ありがとうございます」
:11/03/01 17:01
:840SH
:jrKBKrFM
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