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#170 [愛華]
「……あ、の…………
ありがとうございました。」

「へ?」

「こんなあたしが……学校に
入るのを認めてくださって。
天宮…くんにも……いつも
すごくお世話になってます」


天宮父がキョトンとあたしを
見つめる。



……あれ?あたしなんか
変なこと言ったかな……!?

⏰:11/03/01 16:57 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#171 [愛華]
「………そっかぁ…君が……」

「え?」

「あ、いやいやなんでもない!」

天宮父は笑いをこらえるように
下を向いている。



「……父さん、陽向さんの
クラスは……」

「あ、うん。お前のいうとおり
同じクラスにしといたから」

「ありがとうございます」

⏰:11/03/01 17:01 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#172 [愛華]
天宮が頭を下げたので、
あたしも慌てて頭を下げる。



……なんか、親子って感じが
あまりしないな……。
どっちかというと、天宮が
それを拒んでいるような……。



「はは、お礼なんていいよ。
あ、そういえば陽向ちゃんさぁ
滝に変なことされてない?」


「「は?」」

⏰:11/03/01 17:06 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#173 [愛華]
天宮とあたしの声が重なった。


「へ、変なことって……」

「いやー滝はこう見えて
すごい僕に似てるからねぇ。」


こう見えて…って見たまんま
そっくりですけど。


「滝が小学生の頃もさぁ、
僕が必死にエロ本隠しても
滝いっつも見つけちゃうの」

「………はい!?」

⏰:11/03/01 17:12 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#174 [愛華]
「だから陽向ちゃんも、なにか
盗られてるかもしれないよ?
例えば……………

下着と「はは、何言ってんですか」



天宮が天宮父の言葉に被せる
ようにして笑った。



あ、冗談……?
でも滝の笑い声がなんか
冷たいような……気のせい?

⏰:11/03/01 17:19 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#175 [愛華]
「陽向さん、俺少し校長と話が
あるので学校好きに見て
回ってて下さい」

「あ、うんわかったよ」

「では、またあとで」



あたしはもう一度天宮父に
礼をして、校長室を出た。





ふー……なんか緊張したなぁ。

⏰:11/03/01 17:26 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#176 [愛華]
それにしても、天宮のお父さんがこの高校の校長だったとは。

あたしは少しだけ寒い廊下を
歩きながら天宮父を思い出す。


……顔は似てるけれど、中身は
正反対だよね………。


だって天宮は普段あんな冗談
言ったりしないし。
いつだって真面目だし。


あれ、そういえば天宮って………
確か家族と喧嘩して家出したって言ってたよね………?

⏰:11/03/01 17:36 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#177 [愛華]
見た感じ、喧嘩してる雰囲気は
なかったけど………。



じゃあ何が原因で天宮は
家を出たんだろうか……?





廊下を行くあてもなく進んで
いると、授業開始のベルが
学校中に響き渡った。

⏰:11/03/01 17:43 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#178 [愛華]
'










「いやぁ、陽向ちゃんは
純粋ですごくいい子だ……」


「………いい子だ………


じゃねぇ!!くそ親父!!」

⏰:11/03/01 17:46 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


#179 [愛華]
「うひゃぁ、恐いねぇ〜」


俺はこれでもかって程に
親父をにらみつける。


「つーか俺、あんたのエロ本の
隠し場所なんか知らねぇし!
勝手に話をつくって話すな!」

「えー嘘じゃないのに〜」


甘えたように声を出す。
これが自分の父だなんて……
情けなくて仕方がない。

⏰:11/03/01 17:52 📱:840SH 🆔:jrKBKrFM


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