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#21 [愛華]
「……俺は天宮滝(あまみやたき)
普通の高校1年生です」

「何歳?」

「15です」

「嘘、同い年じゃん。てゆか
なんでそんな喋り方?」

「知らない人には敬語を使う。
最低限のマナーですよ」


そういって天宮はにっこりと
笑った。

⏰:11/02/17 21:33 📱:840SH 🆔:SVPXtlTg


#22 [愛華]
高校生としては幼い顔。なのに
大人のような喋り方。

どれが本当の天宮なのか
わからなかった。


「天宮の趣味は?」

「趣味……料理とかですかね」

「料理?」

「まぁ色々あって親と喧嘩
しまして。ただ今一人暮らし中
なんですよ」

「ふーん……」

⏰:11/02/17 21:40 📱:840SH 🆔:SVPXtlTg


#23 [愛華]
この男は見ず知らずのあたしに
なんでこんなこと教えてくれるんだろうか?

趣味とか聞いてるあたしも
あたしだけれど。


「ではあなたの事を聞いても?」



時計を見ると午後8時。
そろそろ本当にホテル探さなきゃヤバいな………


あたしは荷物をもう一度
しょいなおした。

⏰:11/02/17 21:46 📱:840SH 🆔:SVPXtlTg


#24 [愛華]
「………天宮。多分もう
会うことはないだろうけど…
一応教えてあげるよ。


あたしは羽田陽向。
脱獄中の15歳だよ」


「だつ………ごく!?」

「あはは、違うよ。」


あたしは荷物の重さを肩で
感じながら入口へ歩きだす。

⏰:11/02/17 21:52 📱:840SH 🆔:SVPXtlTg


#25 [愛華]
入口まで歩いてくると、
まだベンチに座ったままの
天宮のほうを振り返った。

天宮はただあたしを見つめる。




「………地獄を脱する、で脱獄。
あたしは地獄から逃げてきたの。


さよなら、天宮」



これが、あなたとの出会いでした

⏰:11/02/17 21:58 📱:840SH 🆔:SVPXtlTg


#26 [愛華]
第2章 -落下物語-

⏰:11/02/18 20:19 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#27 [愛華]
「この女性、ここにいますか?
ここで働いてるって聞いて
きたんですが………」

「………えーと…すいません。
ここにはいませんが………
失礼ですが、お母様ですか?」

「あ、いえ!多分、場所を
間違えたんだと思います。
お手数おかけしました」


そういってあたしは素早く
お母さんの写真をしまうと
その建物からでていった。

家から逃げてきて10日。
今だお母さんとは会えない。

⏰:11/02/18 20:29 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#28 [愛華]
お母さんは介護福祉士の資格を
持っていたので、その系統の
仕事をしていると予想。

シラミ潰しに老人ホームや
介護施設をまわっている。


が、会えないまま…………。



「………ホテル暮らしにも
飽きてきたしなぁ………」


残りのお金も少なくなってきた。

⏰:11/02/18 20:39 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#29 [愛華]
第一情報が少なすぎる!!
この町にいるかどうかも定かじゃないし介護の仕事してるかも
わかんないし…………。



「………あーっ!!もう!!
イライラする!!イライラ!!

ってかそこのガキ!!そんな
見るな!!喧嘩売ってんのか!」


ごみ箱をけっとばして、
下校途中の小学生に八つ当たり。

⏰:11/02/18 20:45 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


#30 [愛華]
我ながら最低なやつだと思う。



見つからないから諦める…?
そんなことできるわけない。
帰る場所なんてあたしにはない。


頼るひとはお母さんしかいない。
それまで、ひとりで。
頑張らなきゃいけないの。


あたしはお母さんに会うために
今まで生きてきたの。

⏰:11/02/18 20:51 📱:840SH 🆔:5o3u9M7Y


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