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#260 [愛華]
もう本当に訳わからん………。
あたしは大袈裟にため息をついて天宮から視線を外そうとしたけど、それを天宮が許さなかった。
天宮の手があたしの顔を優しく
包み込む。
「……なに、天宮」
「……陽向さんて目綺麗ですね」
「え、そう?……ていうか
今そんな話だっけ……」
:11/03/19 20:20
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#261 [愛華]
あたしの言葉と同時に、天宮の
顔があたしの顔に近づく。
………え、これって……。
「天宮、あの………!?」
「……………」
天宮の息がすぐそこに近づく。
え!?え!?なに!?
パニックのまま、なんとなく
そうした方がいい気がして
目をぎゅっとつぶった。
:11/03/19 20:34
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#262 [愛華]
するとすぐ目の前に近づいていた息はあたしの耳元に移動した。
「………ひやっ……」
ゾクリとする感覚。
温かい風を耳に感じて反射的に
目を開けると、目の前には
意地悪そうに笑っている
天宮の顔があった。
「………キスされると思った?」
:11/03/19 20:46
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#263 [愛華]
「……はっ……なっ!?」
言葉にならない声。
顔に熱が帯びてゆくのがわかる。
してやったり、と微笑む天宮を
見てやっと、からかわれていた
ことに気づいた。
「さいってい!!」
「あはは、顔真っ赤ですよ」
「黙れ、馬鹿やろー!!」
:11/03/19 20:52
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#264 [愛華]
ポカポカと天宮の頭を叩こうと
するけれど、それをことごとく
避けられてしまう。
「ちょっとした罰です、罰」
「なにそれ!!」
「約束を破った罰ですよ」
こいつ、意外と根に持つタイプ
だな………。
天宮との約束は破らないほうが
身のためだ、とあたしの心に
新しくインプットされる。
:11/03/19 20:56
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#265 [愛華]
バクバクする心臓に手を当てて
必死に落ち着こうとする。
……あたし、さっき何を
考えてたんだろうか………。
2歩先を歩く天宮の背中を
見つめて、胸が痛くなる。
ほんと、何考えてたんだろ……
顔の熱が下がらない。
頭がぼーっとする。なのに。
嫌いじゃない。この気持ち。
:11/03/19 21:16
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#266 [愛華]
第6章 -勝負始発-
:11/03/19 21:25
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#267 [愛華]
「羽田さんっ」
「羽田さんいる?」
「羽田さん呼んでくれる?」
学校にも大分慣れてきた頃。
隣の不機嫌絶好調の天宮が
黒いオーラを放っています。
このところほぼ毎日のように。
多分、あいつが私に妙に
かまってくるようになってから。
:11/03/19 23:14
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#268 [愛華]
「松矢君、おはよう」
「あ、羽田さんここにいた!
おはよう。さっき先生が
探してたよ、羽田さんを」
「ほんと?ありがとう」
あたしがそういうと
松矢くんは本当に嬉しそうに
笑った。それと反比例するように
隣の黒いオーラは深さを増した。
「えっと……天宮も、来る?」
:11/03/19 23:31
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#269 [愛華]
「呼ばれたのは陽向さん
でしょう?なんで俺まで
行かなきゃいけないんですか」
「う……そうなんだけ、ど…」
「先に教室行ってますね」
天宮はにっこり笑ってあたしを
残し教室に入っていった。
うーんと……今日は……
「……30点……ってとこかな」
「え、なにそれ?」
:11/03/19 23:35
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